スネイプ先生に開心術!!
スネイプ先生についてあれこれ思ったことを綴ります。「ハリーポッター」7巻のネタばれあり。未読の方はご注意ください。
ベラトリックスの質問 その2
2006年07月08日 (土) 21:12 | 編集
ベラトリックスの質問への回答について、引き続き考えてみます。

「帝王が消え去ったとき、どうして一度も探そうとしなかった?」
(6巻2章p.40)
他の者と理由は同じだとまず答えています。グレイバックやルシウスや他の名を挙げて、その他多数が探さなかったと言った後、初めて「あの方はもう滅したと思った」と質問に対する答えを言っています。
このワンクッションに私はごまかしのようなものを感じます。自分が本当にそう思っていたのなら、他の者を引き合いに出す必要など全くないからです。スネイプ先生は、ヴォルデモートが本当に滅したと思っていたのでしょうか。
4巻で、先生はファッジに闇の印を見せながら「今年になってからずっと鮮明になってきていた」(4巻36章p.536)と話しています。それはつまり、ワームテールがユニコーンの血やナギニの毒などから魔法薬を作り、まがりなりにもヴォルデモートが自分自身の体(赤むけのどす黒い小さな縮こまった人間のようなもの)を持ち始めたころからを指しています。完全な肉体を取り戻さなくても、印に変化があったのなら、今まで霊魂にも満たない状態で存在し続けていた頃から何かに乗り移った状態にあった時にも変化はあったのではないでしょうか。
クィレルに乗り移った時などは特に、ユニコーンの血も飲んでいたことだし、闇の印に変化がなかったとは思えません。
だからこそ、1巻でクィレルに対し、「どちらの側につくか」という言い方をしたのだと思います。
私は、スネイプ先生は、ヴォルデモートが本当に滅したと思ってはいなかったと思います。

「闇の帝王が『賢者の石』を手に入れようとしたとき、おまえはどうして邪魔をした?」(6巻2章p.40)
この問いに対する答えも、「たやすくお答えできる」と言いながら、的確さを欠いているように思います。
『自分がどうして邪魔をしたか』ではなく、『闇の帝王が信用してくれなくて姿を現さなかったから』現実に眼にしたのはクィレルが石を盗もうとしているところで、それを全力で挫こうとしたという答えです。
闇の帝王が生きていることに気付かなかった、ということでしょう。
これも、1巻でクィレル先生に「どちらの側につくか」と選択を迫っていることから、帝王の存在に気付いていなかったとはとても思えません。
また、5巻でダンブルドアは、ヴォルデモートが力を失った直後から、何年先になるかわからないまでも、必ず戻ってくる確信があったとハリーに話しています。もと死喰い人で、スパイとして活動していたスネイプ先生に、ダンブルドアがその可能性を語らなかったとも思えません。
スネイプ先生、ヴォルデモートの存在に気がつきながら、石を渡さないよう全力で阻止したのではないでしょうか。
先生、ベラトリックスにはたやすく答えながら、真実は語っていないように思います。

ところで、ベラトリックスは、スネイプ先生が『賢者の石の前に立ちはだかった』ことをなぜ知っているのでしょう?4巻33章で、死喰い人を前にヴォルデモートが語っている時は、邪魔をしたのは、ハリーだとしか言っていません。
スネイプ先生が二時間遅れて駆けつける前に、死喰い人達がヴォルデモートから聞いたのでしょうか。その時、ヴォルデモートはどのように語ったのでしょう。
『二時間後』については、また次回考えてみます。
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