topimage

2006-06

ワームテールの補佐 - 2006.06.24 Sat

ワームテールは、ジェームズたちと一緒にいた学生時代、いじめられるセブルス少年を見学して、冷やかしの声を浴びせたり、パンツ剥き出しの姿を笑ったりしています。強いジェームズやシリウスと一緒にいることで、上に位置すると思っていたのでしょう。
今は完全に上下関係が入れ替わっています。文句を言いながらも、結局、スネイプ先生の指示に従わざるを得ないようですから。
もっとも、学生時代のスネイプ先生自身はワームテールより下位にいるとは露ほども思っていなかったでしょうから、スネイプ先生の意識は変わらず、ワームテールが、下位になったに過ぎないのでしょうが。

ヴォルデモートが「補佐をするように」と派遣したためか、それとも十数年前の死喰い人時代からの上下関係でしょうか。
でも、二人が当時同時に活動したかどうか疑問です。

ワームテールが死喰い人になったのは、シリウスが「おまえは、ジェームズとリリーが死ぬ一年も前から『あの人』に密通していた」(3巻19章p.487)と言っていることから、予言の内容に合致するハリーが生まれた後、ポッター夫妻が付け狙われるようになってからのことだったと思われます。それはちょうど、スネイプ先生がダンブルドアの側に戻った(二重スパイになった)頃と同時期です。
二人が、死喰い人として一緒に活動したことがあったかどうか、ぎりぎりのところだと思います。
当時二人の間に上下関係があったとしても、ヴォルデモートの復活に貢献したと自負するワームテールは、もっと重んじられてもいいはずとの思いもきっとあるでしょう。
以前の死喰い人時代の関係というより、今回、ヴォルデモートの命でワームテールは不本意ながら「補佐」に回り、下位に甘んじているのだと思います。

ヴォルデモートがワームテールを補佐として派遣した理由も大変気になるところです。
夏休みの間、スネイプ先生はこの家でワームテールの補佐を得て、何をする予定なのでしょう。
スパイとしての活動に補佐は必要なのでしょうか。騎士団の会合に出席してその情報を流すだけなら、補佐は必要ないと思うのですが。
そして、ヴォルデモートはワームテールがアニメーガスだと知っていて派遣したのでしょうか。
4巻でワームテールに「鼠と妙に親密なのだな?」と言っていますが、疑問というより、嫌味のように聞こえます。もし、疑問だったら確かめるでしょうし、ネズミのことを「こやつの薄汚い友人」と言っていることから、知っていそうです。
スネイプ先生もそれを知っていて同居しているのでしょうか。3巻である程度「ペティグリューとネズミの話」は聞いていたようですが。
ここはやはり、ネズミになれる能力が補佐として必要なのかもしれません。

また、ワームテールが盗み聞きしようとしていたことも気になります。
ヴォルデモートの、より強い信頼を勝ち得たいワームテールが、何かスネイプ先生が不利になるような情報を得ようと勝手に嗅ぎまわっているとか。もともと先生は死喰い人にも疑われていますから。
それとも、ヴォルデモート直々の命令でしょうか。
ワームテールのことを大して信頼していないようなので、それほど重要な命令を与えるとは思えませんが、スネイプ先生不在時に嗅ぎ回らせることくらいはさせそうです。ネズミになれば大抵の場所に入り込めるでしょうし。
ヴォルデモートはスネイプ先生のことも完全に信じているわけではなく、十分な利用価値があるから生かしているような気がしてなりません。そして、スネイプ先生もそれを承知の上で動いているような気がして、はらはらします。
何もかも承知で、ワームテールと同居しているにしても、いつネズミとなって嗅ぎ回るかわからない同居人と一緒では、スネイプ先生の気が休まらないのではないかと心配です。そもそも、気が休まる時などあったかどうかも疑問ですが(泣)

ワームテールと同居 - 2006.06.17 Sat

6巻2章で驚いたのは、ナルシッサがスネイプ先生に会いに行ったことだけではありません。ワームテールがスネイプ先生と同居していたことにもとても驚きました。
ワームテールのことを考えると大変頭が混乱します。
いくつか気になる点はありますが、まずは、同居時期とその呼び方について考えてみました。

二人はいつから、一緒にすんでいるのでしょうか。というか、先生は今回、いつからこの家にいるのでしょう。
ナルシッサたちの訪問が、マグルの首相とファッジ達が会っている日と同じだとします。
「魔法界全体が、この二週間、私の辞任要求を叫び続けましてね」(6巻1章p.25)とファッジが言っていることから、ヴォルデモートの存在をファッジが認めてから(魔法省での事件があってから)二週間経っているということだと思います。
また、「マルフォイ(中略)は、この一週間というもの、先生の目の届かないところで襲撃する機会を待っていたに違いない」(5巻38章p.688)
「シリウスを最後に見てからの時間が一週間よりもずっと長く感じられた」(5巻38章p.690)と、帰りのホグワーツ特急の中で振り返っていることから、魔法省の事件があってから一週間後に夏休みを迎えたのだと思われます。
ということは、魔法省の事件から二週間経つ今は、夏休みに入ってから一週間目ということになります。
先生には残務整理などありそうですから、生徒と同時に休みに入るのかどうかはわかりませんが、早ければ一週間前から、スネイプ先生はここに住んでいるのでしょう。
ということは、ワームテールが派遣された時期にも依りますが、最長で一週間、ワームテールと同居しているのですね。

スネイプ先生がピーター・ペティグリューを「ワームテール」と昔のあだ名で呼んでいるのも気になります。
5巻のペンシーブの最悪の記憶の中で、シリウスは十代のスネイプ先生の前でジェームズのことをプロングズとはっきり呼んでいますから、彼らはきっとそんな呼び方を自分達の間だけでなく、人前でも使っていたのだと思います。でも、スネイプ先生は学生時代、知ってはいてもそのあだ名で呼んだとは思えません。
ヴォルデモートは、4巻でピーターのことをワームテールと呼んでいます。それが昔からなのか、ヴォルデモートの下に駆けつけてからなのかはわかりませんが、それに従ってスネイプ先生もワームテールと呼んでいるのだと思います。
ヴォルデモートは死喰い人たちをファーストネームで呼んだり、姓で呼んだりしています。ルシウスやベラと呼ぶのは、二人が上の地位にいることを伺わせます。きっとスネイプ先生のことはセブルスと呼んでいるのではないでしょうか。クラッブやゴイル、ノット、ルックウッド、マクネアなどは姓で呼んでいます。「その他大勢」の印象です。
そして、ワームテール。ヴォルデモート自身はワームテールを信用していないようです。「貴様が俺様の下に戻ったのは、忠誠心からではなく、かつての仲間たちを恐れたからだ」「虫けらのような裏切り者」(4巻33章p.447)と言っているので。
「信用ならない虫けら」との認識から蔑むような気持ちでワームテールとあだ名で呼んでいるのかもしれません。
ワームテール(Wormtail)はネズミのしっぽがworm(ミミズやヒル等のような虫)のようだからついたあだ名でしょうが、worm自体に『虫けら』の意味もあり、そのイメージで。
そして、スネイプ先生もまた、そんな蔑みの気持ちで呼んでいるような気がします。
スネイプ先生が「虫けらは数にはいらない」と言っている時は、
vermin(害獣、害鳥、害虫)を、4巻でヴォルデモートが「虫けらのような」と言っている時はworthless(価値のない、役に立たない)を使っていますが。


ちょっと見逃していたのですが、10章で、ダンブルドアがハリーに、叔父・叔母宅に迎えに行く数日前に指輪を手に入れたと言っています。その時、怪我を負ったと。
同じく10章でダーズリー家にいたのは二週間としているので、その数日前としたら少なくとも夏休みが始まってから一週間以上は経っているような気がします。
負傷して戻ったダンブルドアに適切な処置を施したスネイプ先生。
夏休みが始まってから一週間以上はまだホグワーツにいたのでしょうか。となると、ナルシッサが訪ねて行った時はスピナーズエンドに来たばかりだったのでしょうか。
まだそれほど、ワームテールと一緒に過ごしていないかもしれません。
部屋の小汚さは、「これから、掃除させる」ところで。
ワームテールは拒否していて、でも結局掃除させられる破目になるのだろうと思います。(6/19追記)

ナルシッサへの態度 - 2006.06.11 Sun

6巻では、色々スネイプ先生の新しい面を見ることができて、何かと興味深かったのですが、2章ではなんといっても、プライベートな時間を大人の女性と過ごす場面に興奮させられました。会話の内容はまたじっくり考えるとして、女性の扱いというか、ナルシッサへの態度で気になったことを並べてみます。とりとめなく。

川辺に姿現しによって出現し、その後スピナーズエンドのスネイプ先生の家にまっすぐ向かうナルシッサ。ベラトリックスは「あいつは、ここに住んでいるのかい?」「我々のような身分の者で、こんなところに足を踏み入れるのは、私達が最初だろうよ」(6巻2章p.33)と言っています。まるで二人で初めてきたかのような口ぶりです。
しかし、何の迷いもなく突き進んでいるナルシッサは、既に何度かこの家を訪れたことがあるよう見受けられます。姿現しにしても、その場所を強く念じる必要があるようですが、地名だけでいいのでしょうか。やはり場所のイメージが必要な気がしますが(だとすると、初めて来たと思われるベラトリックスの説明がつきません。ナルシッサ自身を思い浮かべて追ってくることができるのかどうか…)
ルシウスが投獄される以前に夫婦で来たことがあったのでしょうか。
いえ、それよりずっと以前、スネイプ先生が死喰い人だった時代に来たことがあったのかもしれないと思いました。
今まで、あまり深くナルシッサのことを考えたことがなく、人物像が定まりません。ナルシッサとスネイプ先生は、ルシウスを介してだと思いますが、結構親しかったのでしょうか。ドラコへの贔屓も、気になりながらも放置してきてしまいましたが、マルフォイ一家とのかかわりが気になるところです。

この時の訪問時間ですが、2章最初の霧の描写から、1章でマグル首相と魔法省大臣が会っている時とほぼ同じ頃と考えると、真夜中の12時頃になります。
こんな時間の訪問者、戸を叩かれて、わずかにでもドアを開けるスネイプ先生が、無防備で心配です。寝巻き姿ではなかったようですが。
ナルシッサの姿を認めるとさらにわずかですが、ドアを広く開けたスネイプ先生。「これはなんと驚きましたな!」(6巻2章p.36)と言っています。ここは、原文は‘What a pleasant surprise!’(UK版p.28)となっていて、「ようこそ!」のように歓迎の意味が込められていると思われます。実際歓迎しているかどうかはともかく。
また、ナルシッサにソファを勧めたり、慇懃な物言いをしたり、女性に対する最低限のマナーは持ち合わせているよう感じました。でも、それ以上のものは感じ取れませんでした。
そして、胸元にしがみつく両手の手首をつかんだり、床にくず折れたナルシッサの腕をつかんで立たせソファに誘ったり、右手を握り合ったり、結構触れ合っているのが大変気になるところです(汗)
ただ、手首や腕を「つかむ」という表現は色気がないです。ちょっと物のような扱いとも感じます。必死の思いで縋るナルシッサから意識的に距離をとろうとしているのでしょうか。慰めるという動作には見えません。そういう感情は持ち合わせないのでしょうか。

「涙が見苦しいものであるかのように、ナルシッサの泣き顔から目を背けていた」(6巻2章p.53)というのも気になるところです。しばらく目を背けたまま話しています。女性の涙に弱いようにも見えます。
でも、私としては、ここは「泣く母」の図に弱いのではないかと考えたいところです。子どもにとっては母の涙ほど辛いものはないかと思うのですが、アイリーンの涙を思い出すから目を背けたのかと(妄想です)

2章のスネイプ先生は、普段より一層、何を考えているのかわからない印象が強かったのですが、この部分と、握り合った手をぴくりと動かした瞬間だけ、わずかに本心が見えたように思いました。
あ、あと、ベラトリックスへの苛立ちも本心か。

スピナーズ・エンド - 2006.06.07 Wed

マグルの首相執務室から、何キロも離れた場所の川辺にある、レンガ建ての家並み。
ベラトリックスに阻止されながらもナルシッサが向かう先は、スピナーズ・エンドと呼ばれる袋小路の一番奥の家でした。そしてナルシッサがノックしたドアの向こう側にいたのは、黒い長髪、土気色の顔の、スネイプ先生でした。

スネイプ先生が、ホグワーツの以外の場所にいるのは珍しいです。グリモールドプレイスにいる場面が少し描かれたことがありますが、訪問者ではなく滞在している形で登場するのは初めてです。非常に興味のある場面です。
ベラトリックスの言う「マグルの掃き溜め」に住むスネイプ先生。
ここは、ヴォルデモートから与えられた秘密の隠れ家ともとれますが、グリモールドプレイスのように、「秘密の守人」から教えられなければわからないようにはなっていません。初めての訪問と思われるベラトリックスもすぐに見つけることができましたから。ということは、マグルの目にも留まるということでしょうか。
私としてはここはスネイプ先生の実家だと考えたいところです。

入ったところすぐにある小さな暗い独房のような居間。壁をびっしりと覆う本。すり切れたソファ、古い肘掛け椅子、グラグラするテーブル。天井からぶら下がった蝋燭ランプ。ふだんは人が住んでいないようなほったらかしの雰囲気。隠し扉の奥には階段がある。

壁をぎっしり覆う本がスネイプ先生らしいです。
今回ヴォルデモートに与えられた夏期休暇中の仮住まいなら、壁をぎっしり覆うほど本を持ち込む必要はないように思います。自宅の、元からの蔵書、と考える方が自然です。
また、普段人が住んでいないような雰囲気なのは、1年のほとんどが留守で、夏期休暇の時だけ戻ってきた先生が住むからでしょうか。
となると、両親はここには住んでいないということになります。
なんとなく、既に亡くなっているようなイメージもあります。
ヴォルデモートやハリー同様に。

すり切れたソファやグラグラするテーブルは、魔法で直すこともできそうに思いますが、レパロなどは破壊したものを直す魔法で、劣化したものを直すことはできないのかもしれません。
でも、ハリーが後に古い教科書と新しいものの表紙を取り替えたように、なにかしら取り繕う魔法は可能だと思うのです。
それをしないで、古びたままの調度品を置いておくのは、やはりその品に愛着があるからではないでしょうか。
単に身の回りのことに無頓着だからとも十分考えられますが。

実家だとすると、以前ペンシーブ中で見た、両親と思われる人物と一緒にいたのはこの居間だったのかもしれません。
泣いていたのはこの部屋の隅だったのでしょうか。
独房のような暗い部屋の片隅で泣いていた幼いセブルス。
小さな部屋なので、ごく間近で両親はいがみ合っていたのでしょう。
考えるほどに切なくなります。

隠し扉は前からあったのでしょうか。父親がマグルであることは後にわかりますが、父親と暮らしていた時には隠し扉など魔法じみたものはなかったかもしれません。スネイプ先生が一人で暮らすようになってから、細工したような気もします。ロンの家の車やテントに細工してあったように、必要に迫られて。
父親は製糸工場で働く貧しい労働者だったのでしょうか。どぶ川の臭気が漂う街で、マグルに囲まれ、かつてどのような生活が営まれていたか、とても興味のあるところです。
ぎっしりの本は子ども時代からあったのでしょうか。ホグワーツの教師になる前のデスイーター時代に増やしていったのでしょうか。
想像は尽きません。

半純血のプリンス - 2006.06.01 Thu

原題のHalf-Blood Princeは日本語では「半純血のプリンス」と訳されました。
私は原書と邦訳の比較では、この言葉に一番違和感を覚えています。
というのは、Half-Bloodには半分純血(つまり魔法使いとマグルとの混血)以外の意味も含まれていると思うからです。

ハーマイオニーの言うように「半分プリンス」であることを誇りにしていたのは確かだと思います。
それについてハリーは「~ルシウス・マルフォイとか、ああいう連中に認められようとして、純血の血筋だけを誇張したんだろう・・・」とか「純血の血統が半分しかないのを恥じて」(6巻30章p.483)などと言っています。
ですが私は、純血の血筋を誇張するためだけに「半分プリンス」と名乗っていたわけではないような気がしています。
ここは言葉通り、半分プリンスであること自体(純血であることではなく)を誇りに思っているように思えて仕方ありません。つまり母方が純血だからというのではなく、純粋に母の血筋を誇る気持ちからくるものではないかと思うのです。

私はスネイプ先生は母親に愛されたと思っているのですが、彼自身もまた母親を愛していたのではないかと、そして父親に対しては憎しみの感情しかなかったと考えています。
父を憎んでいたのではと考える根拠は、5巻で垣間見た幼年期の記憶くらいしかありませんが。
両親と思われる二人と幼いセブルスが同時に見られるあの記憶です。
父親らしき男性が縮こまっている女性を怒鳴りつける傍らで泣いている少年の図は、虐げられる母を嘆く幼いセブルスの姿に見えます。
スネイプは父の姓ですから、自分の名の中の父を排除したくてプリンスを名乗ったのではないかと思うのです。

もう一つ、5巻でセブルス少年はリリーに対し、「穢れた血」と発言していますが、いわゆる純血主義から「穢れた血」を嫌ったのではなく、父親を憎む余りマグル全体を憎んでいたのではないかと想像しています。
マグルを蔑視するから父を嫌うのではなく、父を憎むから同類のマグルを嫌うのではないかと。

母への愛着と父への憎悪の混じったHalf-Bloodではないかと私は思っています。
そしてプリンス(Prince)も、王子を意味するからではなく母の姓であるから大事にしているように思えて仕方ありません。

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

拍手コメントについて

拍手コメントをいただいた時は、その記事のコメント欄にお返事いたします。

プロフィール

二尋

Author:二尋
スネイプ先生への愛を語らずにはいられません。         

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

スクロール式になっています

前ブログからの訪問者数

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード