スネイプ先生に開心術!!
スネイプ先生についてあれこれ思ったことを綴ります。「ハリーポッター」7巻のネタばれあり。未読の方はご注意ください。
なりたいと思っているもの 
2006年05月10日 (水) 23:43 | 編集
ペンシーブで見た父親の傲慢な姿にショックを受けたハリーは、事実を確かめようと、アンブリッジの暖炉を使ってシリウスやルーピンと話をしました。
そこで見たことだけで判断しないで欲しいと言うルーピン。シリウスも当時について語り始めます。「ジェームズとスネイプは、最初に目を合わせた瞬間からお互い憎み合っていた。(中略)ジェームズは、スネイプがなりたいと思っているものを全て備えていた―人気者で、クィディッチがうまかった―ほとんど何でもよくできた。ところがスネイプは、闇の魔術に首までどっぷり浸かった偏屈なやつだった。それにジェームズは(中略)どんなときも闇の魔術を憎んでいた」(5巻29章p.390)

ルーピンの言うように、この場面だけでは判断できないと思います。
でもシリウスの言葉は納得できません。
だいたい、シリウスの言うように、ジェームズの備えていたものは本当にセブルス少年がなりたいと思っていたのでしょうか。言い換えれば、セブルス少年はジェームズのように人気者でクィディッチがうまくなりたかったのでしょうか。

人気者でクィディッチが上手いことは15歳の少年にはとても大事なことだろうとは思います。ジェームズとシリウスは何をやらせても学校中で一番よくでき、みんなにかっこいいと思われていました。
きっと自分たちを基準に物事を考えるようになって、皆が自分たちを羨ましいと思っていると錯覚していたように思います。かっこいいと思ってちやほやしてくる生徒達とは違う反応をするということだけで、妬みだと思い込んでいただけではないでしょうか。ジェームズもシリウスもルーピンも。

入学前から闇を見ていた少年は、人気者であることやクィディッチの才能に対する妬みとは違うもっと深いところでジェームズを憎んでいたような気がします。
それが何だかはわからないのですが。愛情一杯注がれて育ったジェームズの無邪気さとか、闇の魔術を憎む無知さや純粋さとか、そのように健やかに育ったこと自体とか、思慮が足りなかったり残酷な部分も含めた少年らしさとか。
ああ、でもこうして書くと、人気者になりたくて妬んでいるとは思えませんが、闇を知らない無邪気な少年ではありたかったのかなとも思えてきます。健やかに育ちながら、それほどの努力をせずとも自分以上の成績を持っていたことは、妬ましかったかもしれないです。

ローリングさん、どういうつもりでシリウスにこのセリフ言わせたのかとても気になります。シリウスの言葉を借りてセブルス少年の気持ちを表したのか、シリウスの思い上がりを表したかったのか。
セブルス少年に、少しでもジェームズを羨む気持ちがあったとしても自覚はなかっただろうと思いますが。
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