スネイプ先生に開心術!!
スネイプ先生についてあれこれ思ったことを綴ります。「ハリーポッター」7巻のネタばれあり。未読の方はご注意ください。
あいまいな説明
2006年02月11日 (土) 21:30 | 編集
グリモールド・プレイスにハリーを訪ねてきたスネイプ先生。新学期から『閉心術』の課外授業を受けるように、と話します。なぜ、と問うハリーにスネイプ先生は答えます。「なぜなら校長がそうするのがよいとお考えだからだ」(5巻24章p.160)
その『閉心術』を教えるのがスネイプ先生と知って驚くハリー。シリウスに、ダンブルドアが教えない理由を問われ、「たぶん、あまり喜ばしくない仕事を委譲するのは、校長の特権なのだろう」(5巻24章p.160)とスネイプ先生は答えました。

校長もスネイプ先生もこの説明でハリーが納得すると思ったのでしょうか。今年度になって目を合わせようとしない校長に不信感を抱いているハリーが、校長がやれと言ったから、と素直に従えるはずもないでしょうに。

その後、最初の閉心術の授業で、再び説明をするスネイプ先生。会話になっていて、ハリーの言葉がしばしば話の腰を折るので要点が見えにくいと思いました。
抜き出してまとめてみると以下のようになります。
・『閉心術(へいしんじゅつ)』は外部からの魔法による侵入や影響に対し心を封じる。
・ヴォルデモートは『開心術(かいしんじゅつ)』に長けて、人の感情や記憶を引き出す事ができる。
・ハリーは何らかの絆により、離れていてもヴォルデモートと思考を共有できる。
・ダンブルドアはこの状況を止めさせたい。
・ヴォルデモートも思考の共有に気が付き、さらにハリーの思考や感情に入り込める可能性があると気付いた。 
・ハリーに何かをさせようとするかもしれない?
つまり、『開心術』に長けたヴォルデモートが、離れていても思考を共有できるハリーに、その思考を操作することで何かをさせる可能性がある。このため、思考や感情に入り込ませないよう『閉心術』を学ぶ必要がある、ということでしょうか。
しかし、この会話で「僕に何かをさせようとするかもしれないんですか?」と聞くハリーに、「そうかもしれぬ」と答えたのはあまりにも曖昧な感じがします。
結局、目的がはっきりしないまま授業が始まった印象です。案の定、ハリーは真剣味が足りませんでした。

後の37章p.628で、ダンブルドアが言っているように、しっかり説明すべきだったと思います。この時点で納得のいく説明がなされていれば、悲劇は起こらなかったように思うのです。神秘部について聞いてきたハリーに、スネイプ先生は有無を言わさない態度で話を打ち切っています。それほどまでに隠す必要はあったのでしょうか。
ダンブルドア本人からの説明はできなくても、スネイプ先生に説明させればよかったと思うのですが。理由を曖昧にしたまま、やれと言われてやれる歳では既にないということに大人たちは気付かなかったのでしょうか。
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