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2006-02

読心術と開心術(かいしんじゅつ)  - 2006.02.28 Tue

閉心術の課外授業が始まる前、スネイプ先生の研究室で、机を前にして座った二人。これは後のページに憂いの篩を挟んで睨みあったとの記述がありますから、向かい合って座っているようです。
スネイプ先生は瞬きもせずにハリーを見ています。先生、ハリーの本心を伺いながら説明するつもりですね。
閉心術の効果を説明するスネイプ先生に、なぜそれが必要かと問うハリー。答えるかどうか訝りながら、まっすぐに目を見つめ返しています。バカにしたようにスネイプ先生が答えたのは、答えるかどうかと思っているハリーの気持ちを知ったからでしょうか。

邦訳本で足掛け6ページにわたるスネイプ先生とハリーの質疑応答が始まります。こんなに長い会話を二人がしたことはありませんでした。そもそもスネイプ先生には、あまり長いセリフはありません。魔法薬学を語った時くらいでしょうか。とても嬉しい場面です。

開心術と読心術の微妙な違いが理解できないハリー。私もよくわかりません(汗)
マグルの読心術がどう定義されているかわからないのですが、スネイプ先生の説明だと、『いつでも誰でも思考をだらだら読める能力、好きな場面を見ることができる能力』ということでしょうか。マグルがそう考えているだけで、マグルにその能力があるわけではないようです。
対して開心術は、その場で生じた感情や思考を感じたり、記憶の一場面を見ることができたりする能力をいうのでしょうか。イメージとしては、読心術は系統だった場面を見る事ができるとマグルが考えている能力、開心術は断片的な場面を見ることができる能力、のように思います。
例として闇の帝王は誰かが嘘をつくとほとんど必ず見破ることが挙げられていますが、それはその場で目を見て見抜くわけですよね。やましいことのある人の、心に浮かんだ断片的な記憶や感情を、見たり感じたりするのだと思います。
では、実際の授業で、スネイプ先生がハリーの小さい頃の記憶を見ているのはなぜなのでしょう。脈絡なく浮かぶ過去の記憶は、スネイプ先生が意識的に引っ張り出しているのでしょうか。ハリーが隠したい事柄ではなさそうですが。

これは、サーチしているのではないかと思っています。開心術では自分の見たい場面を都合よく書物のように読めないということですから、ざっと記憶を撫でるように見ているのではないでしょうか。順序立ってはいませんが、目次を見るような感じで。
嘘をついていて隠したいと思っていることはクローズアップされ、特に隠したいことがなければ過去の記憶がランダムに見えるとか。
後にスネイプ先生の過去を垣間見ることができますが、一番見られたくない場面はあらかじめ抜いておかれているので子ども時代のバラバラな記憶がでてきたのではないかと思います。

必要ない場面は流れるように去り、必要な場面はより詳細を追求しようとする、というのが、開心術ではないかと思いました。

課外授業開始直前  - 2006.02.24 Fri

クリスマス休み明けの新学期最初の日、月曜夕方6時にいよいよ閉心術の課外授業が始まります。ハリーは不吉な気持ちを抱き、スネイプ先生の研究室にやってきました。
部屋の壁に並んだ棚には、何百というガラス瓶が置かれています。
これは2巻・3巻でも登場していますが、使い道が今ひとつよくわかりません。あくまで標本なのか、何かの材料なのか。あるいは、実験の産物か、実験途中のものか。
3巻で数が増えているとハリーが思っていることから、スネイプ先生の手が加わっていることは確かなようです。
貴重な品なのでしょうか。色の違う魔法薬に浸かっているようですから、それぞれ最良の状態で保管できるようスネイプ先生が調合したものかもしれません。
魔法薬をガラス瓶に入れ、動物や植物の断片を入れるスネイプ先生、不気味だけれど、几帳面な感じがして微笑ましいです。

そして、片隅には材料がぎっしり入った薬戸棚がありました。この「薬戸棚」は原文ではどう書かれているのでしょう?2巻にあった「スネイプの個人用の保管倉庫」4巻の「我輩個人の保管庫」と同じ単語なのでしょうか。
実は映画「ハリーポッターと炎のゴブレット」で個人用の保管庫と思われる場所が登場した時、私は戸棚だと思っていたと日記の方に書いたのですが、この5巻での記述から、部屋の片隅の戸棚をイメージしていたのではないかと思っています。
実際、映画での保管庫より大きな倉庫を連想した方もいらしたので、原文の単語が気になるところです。
この棚から材料を盗んだと『言いがかりをつけられた』とハリーは考えています。
やはり「保管庫」と同一のように思えます。

机の上にはペンシーブが置かれていました。蝋燭の光溜まりの中に。まるで演出のようです。スネイプ先生自身は薄暗がりの中に身を潜めているというのに。
先生、暗がりの中でじっと6時が来るのを待っていたのでしょうか。何か作業をするなら明かりのもとですると思います。机の前とは別にソファーや椅子などがあって座っていたのかもしれません。心の準備をしながらハリーを待っていたのでしょうか。




杖を抜いて  - 2006.02.20 Mon

閉心術の課外授業についてハリーに伝えたスネイプ先生が立ち去りかけると、シリウスが引き止めました。課外授業時にハリーを辛い目に合わせないよう注意するシリウス。
シリウスが立ち上がっただけで、スネイプ先生はマントの中で杖の柄らしきものを握り締めました。これは、昔からのくせでしょうか。後の章で見ることになる学生時代の記憶の中でも、すばやく杖を抜くスネイプの姿がありました。

ハリーのことを傲慢だと言った言葉に腹を立て、怒ったシリウスが杖を抜きながら向かってきて初めて、スネイプ先生もさっと杖を取り出しました。
シリウスの方がすぐ熱くなるようです。スネイプ先生も杖の準備はしているけれども先に抜くようなことはしません。冷静さにおいて上回っていると感じます。
さらにシリウスはカンカンに怒っているのに対し、スネイプ先生は状況を読んでいます。常に冷静です。性格の違いがはっきり現れています。
そして的確にシリウスの怒りそうな点を突いています。すごい、頭がいい(感嘆)

シリウスの言う『ルシウスのペット犬』気になります。シリウスの知るルシウスとスネイプの関係は、学生時代のことでしょうか、卒業直後のことでしょうか。
とにかくシリウスは二人の関係を見てそう思ったということではあると思います。
スネイプは、ルシウスの言いなりになっていたように傍からも見えたのでしょうか。その様子は媚びるようだったのか、従順だったのか気になるところです。
そして、犬の姿で駅に見送りに行ったシリウスのことをルシウスが気づいていたと言っていますが、スネイプ先生がそれを知っているのは最近二人が接触したということでしょうか。ドラコも「犬のように」などと怪しいことを10章で言っているので、ドラコ経由かもしれません。

突然、厨房のドアが開き、入ってきたウィーズリー一家とハーマイオニーに、互いに杖を突きつける姿を見られてしまいました。
みんなが固まっているこの光景を想像するのは楽しいです。特にシリウスとスネイプ先生が杖も付きたてたまま入口を見ているところが笑いを誘います。
ちょっと熱くなりすぎてしまいましたね、先生。

6巻読了(ネタばれはありません)  - 2006.02.19 Sun

ついに、6巻を読み終わりました。
まだ読み終わってから10分と経っていないので、頭も気持ちも整理されていません。
6巻発売から7ヶ月余り。6巻を考慮せずに今までスネイプ先生の言動を追って考察してきました。
購入前から容易に想像できたことですが、6巻を読み終わってしまった今、これまで以上に考察が困難になっています。
既に書きあげた記事もあったのですが、見直しが必要だと感じて公開していません。
5巻ではこれからスネイプ先生が大活躍。考察し甲斐のある場面が続くのですが、核心に迫るのは6巻邦訳発売以降にします。

休止するよりは何か少しでもスネイプ先生への愛を語りたいので、しばらくは当たり障りのない内容になるかと思います。
頻度は減るかも知れませんが、ぼちぼちやっていこうと思います。

あいまいな説明 - 2006.02.11 Sat

グリモールド・プレイスにハリーを訪ねてきたスネイプ先生。新学期から『閉心術』の課外授業を受けるように、と話します。なぜ、と問うハリーにスネイプ先生は答えます。「なぜなら校長がそうするのがよいとお考えだからだ」(5巻24章p.160)
その『閉心術』を教えるのがスネイプ先生と知って驚くハリー。シリウスに、ダンブルドアが教えない理由を問われ、「たぶん、あまり喜ばしくない仕事を委譲するのは、校長の特権なのだろう」(5巻24章p.160)とスネイプ先生は答えました。

校長もスネイプ先生もこの説明でハリーが納得すると思ったのでしょうか。今年度になって目を合わせようとしない校長に不信感を抱いているハリーが、校長がやれと言ったから、と素直に従えるはずもないでしょうに。

その後、最初の閉心術の授業で、再び説明をするスネイプ先生。会話になっていて、ハリーの言葉がしばしば話の腰を折るので要点が見えにくいと思いました。
抜き出してまとめてみると以下のようになります。
・『閉心術(へいしんじゅつ)』は外部からの魔法による侵入や影響に対し心を封じる。
・ヴォルデモートは『開心術(かいしんじゅつ)』に長けて、人の感情や記憶を引き出す事ができる。
・ハリーは何らかの絆により、離れていてもヴォルデモートと思考を共有できる。
・ダンブルドアはこの状況を止めさせたい。
・ヴォルデモートも思考の共有に気が付き、さらにハリーの思考や感情に入り込める可能性があると気付いた。 
・ハリーに何かをさせようとするかもしれない?
つまり、『開心術』に長けたヴォルデモートが、離れていても思考を共有できるハリーに、その思考を操作することで何かをさせる可能性がある。このため、思考や感情に入り込ませないよう『閉心術』を学ぶ必要がある、ということでしょうか。
しかし、この会話で「僕に何かをさせようとするかもしれないんですか?」と聞くハリーに、「そうかもしれぬ」と答えたのはあまりにも曖昧な感じがします。
結局、目的がはっきりしないまま授業が始まった印象です。案の定、ハリーは真剣味が足りませんでした。

後の37章p.628で、ダンブルドアが言っているように、しっかり説明すべきだったと思います。この時点で納得のいく説明がなされていれば、悲劇は起こらなかったように思うのです。神秘部について聞いてきたハリーに、スネイプ先生は有無を言わさない態度で話を打ち切っています。それほどまでに隠す必要はあったのでしょうか。
ダンブルドア本人からの説明はできなくても、スネイプ先生に説明させればよかったと思うのですが。理由を曖昧にしたまま、やれと言われてやれる歳では既にないということに大人たちは気付かなかったのでしょうか。

厨房で - 2006.02.07 Tue

クリスマスをグリモールド・プレイスで過ごしたハリー達が、ホグワーツに戻る前の日のこと。チェスに興じるハリーにウィーズリーおばさんが厨房に下りてくるよう知らせにきました。スネイプ先生からお話があるからと。

ハリー、まさか学校以外の場所でスネイプ先生に呼ばれるとは思ってもいなかったでしょう。「スネイプがわざわざグリモールド・プレイスにハリーを訪れてくるとは~」、とあるので、騎士団の会議のついでではなく、ハリーに話すためにやってきたようです。うう、ご苦労様です。

煙突飛行ネットワークは使えないから、姿現しでやってきたのでしょうか。ホグワーツの敷地内からは姿現しできないので一度校外に出てから。歩いて出てきたのでしょうか、旅行用マントを着て。
旅行用マントと普通のマントのデザインはどこが違うのかわかりませんが、生地は旅行用の方が厚そうだと思います。クリスマス休み最後の日ですから1月上旬でしょうか。ロンドンは寒そうです。皮下脂肪の少ないスネイプ先生、防寒対策は十分だと良いのですが。
そしてグリモールド・プレイスの扉の前に立ち、杖で扉を叩いたのでしょうか。出てきたウィーズリーおばさんに、来訪の理由を告げて。
おばさんは、家主でありハリーの名付け親であるシリウスにも知らせたのでしょう。シリウスがはじめから来客を出迎えたかもしれません。そうだとすると、いきなり険悪な雰囲気で面白いですが。

厨房に通され、シリウスと向かい合ってハリーを待つスネイプ先生。互いに視線を合わせないようにするところがかわいいです。でも、どうしてこの二人はお互いを前にすると、こうも素直に感情を露(あらわ)にするでしょうか。
ローリングさんは、12年間アズカバンにいたシリウスをルーピンより「子どもっぽい」と言っていたと記憶しています(どこで見たのか思い出せないのですが)
でも、ホグワーツ卒業後に闇の帝王に仕えたり密偵を務めたりして辛酸を舐め、教師として14年働いたスネイプ先生はもう少し大人らしく振舞ってもよさそうに思うのですが。閉心術に長けているなら尚更です。
ホグワーツの他の先生や生徒などに対しては大抵、皮肉や冷笑で対応しているのに、シリウスやルーピンなどの前では感情を隠さないとしたら、むしろ心を開いていると解釈しても良いのでしょうか??

シリウスの前に広げてある手紙はダンブルドアからの手紙でしょう。
ふくろう便も見張られている恐れがあるため、スネイプ先生に持たせたのかもしれません。手紙だけでは説明しにくいから、閉心術を教えるスネイプ先生本人を寄越したのかもしれませんが、なんとなくパシリ扱い?との思いはぬぐえません。
「長くはいられない」「急いでいる」というスネイプ先生。この後もホグワーツでの新学期の準備か秘密の任務が待っているのでしょうか。激務で体を壊さないで下さいね。

査察を受けて - 2006.02.03 Fri

教育令第二十三号により、高等尋問官に就任したアンブリッジ。同僚の授業の査察を始めました。
トレローニー先生、マクゴナガル先生、ハグリッドの代用のグラブリー-プランク先生に続き、ついにスネイプ先生のところにもアンブリッジが査察に来ました。
大嫌いな先生同士、どっちに勝って欲しいのかハリーも決めかねているようです。

教室に入るなり「今日は客人が見えている」と言い、身振りでアンブリッジを示すスネイプ先生。
教師としての経験は他の先生方より浅いでしょうが、アンブリッジの存在を無視したマクゴナガル先生や、避けたり感情的な物言いをするトレローニー先生と違ってむしろ大人な感じがします。紳士です。嘲るような口調ではありますが(汗)
しかし、礼儀正しくはあっても、媚びることはしません。すぐに通常通りに授業を進めていきます。

授業開始から30分後、スネイプ先生に向かって歩いていき、声を掛けるアンブリッジ。大鍋を覗き込んでいたスネイプ先生はゆっくりと体をおこして向き合いました。ここで向き合う姿勢も凛としていて好ましいです。

ホグワーツでの教師歴を尋ねるアンブリッジに、「十四年」と答えるスネイプ先生。この時点で35歳だとすると、21歳で教師となったのでしょうか。若いです。きっとスネイプ先生の在学中の姿を当時の上級生は知っていたはず。6、7年生はどう感じたか知りたいところです。
今のような威圧感はあったのでしょうか。なめられないよう、精一杯の威厳を保っているうちに現在のようにマントを翻して大股で歩いたり、ぐっと睨みつけたりという動作が身についたのでしょうか。
ペンシーブ中のOWL試験時のスネイプの歩き方は大股ではなさそう(試験問題に没頭していたからかもしれませんが)。蜘蛛を連想させる歩き方のようです。今の歩き方は先生になってから身についたような気がします。そこには虚勢もあったような気もします。

さて、アンブリッジは続けて聞いてきました。最初は『闇の魔術に対する防衛術』(DADA)の職に応募したこと、その後も毎年応募していること、そしてそれをダンブルドアが拒否するのはなぜかを。
DADAの先生の座をねらっているとの噂は1年生の時から聞かされていましたが、ここで本人の口から明らかにされたわけです。毎年応募し続けているというのが驚きでした。
ハリー5年生のこの年は、8月30日になってもDADAの先生は決まらず、そこにつけ込まれてアンブリッジが送られてきたのでしょう。スネイプ先生がどんな気持ちで新しいDADAの先生を迎えていたかと考えると胸が痛みます。

ところで査察というのは、一人の先生に対して1回行うものなのでしょうか。
それとも、一人の先生が受け持つ全てのクラスで行うのでしょうか。
フリットウィック先生はフレッドとジョージの授業で査察されたきりなのか、ハリー達のクラスでも査察されたのか気になります。教師経験などは1回聞けば十分でしょう。生徒への質問は全てのクラスで行ってもいいようですが。
もし、一人に1回ならハリーのいるクラスばかり査察を受けた事になりますね。

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