topimage

2017-04

原書の描写(4巻-7) - 2008.07.19 Sat


原書の描写(4巻-6) - 2008.07.07 Mon


原書の描写(4巻-5) - 2008.06.29 Sun


原書の描写(4巻-4) - 2008.06.22 Sun


原書の描写(4巻-3) - 2008.06.16 Mon


原書の描写(4巻-2) - 2008.06.09 Mon


原書の描写(4巻-1) - 2008.06.02 Mon


あからさまな敵意 - 2006.01.13 Fri

病棟でファッジと訣別した後、ダンブルドアの指示でシリウスは犬の姿から人間に戻りました。怒りと恐怖の入り混じった表情のスネイプと、負けずに嫌悪の表情を見せるシリウス。ダンブルドアに昔のいざこざは水に流すよう言われてもなお睨み続ける二人。
妥協案としてダンブルドアが提示したのが、あからさまな敵意を棚上げすること。握手を促され、スネイプとシリウスは睨み合いながら握手をしたのでした。

この時のスネイプ先生、怒りはともかく、なぜ恐れの表情も混じっていたのでしょう。自分を殺そうとした人だから無意識に恐れてしまうのか?極悪非道の脱獄囚だから?よくわかりません。スネイプ先生がシリウスごときを恐れるとは思えないのですが。
また、ここで二人があからさまな敵意を隠さないところが不思議です。スネイプ先生は優秀な閉心術士ですから、隠そうと思えば簡単にできたと思うのですが。
だいたい大人になれば、そう簡単に自分の感情を、特に負の感情を表さなくなってくるのに、まるで子どものようです。二人の間には時間は経過していないような感覚があるのでしょうか。学生の時そのままに睨み合う二人がちょっとかわいいです。

ところで、スネイプ先生がシリウスを憎む気持ちはわかるのですが、シリウスがそれほどまでにスネイプ先生を憎む理由がわかりません。
暴れ柳事件はスネイプ先生を深く傷付けたと私は思っています。だからこそ、3巻でシリウスが無実だというハリー達の話には耳を貸さず、ダンブルドアには、かつて自分を殺そうとしたことを忘れてはいますまい?と念を押し、シリウスに逃げられた後はひどく取り乱したのだと思います。シリウスに殺意はなく、思慮が足りなかっただけだとしても、やられた方にしてみれば「自分を殺そうとした奴」として憎み続けるのは当然だと思うのです。
では、シリウスはどうしてそんなにスネイプ先生を憎むのでしょう。5巻のペンシーブで見た学生時代にしても、シリウスが憎む理由は見当たりません。ただ、見たのはたった一つの記憶だけなので、まだまだ明かされていない部分はあるとは思いますが。むしろ、原因は学生時代より、卒業後にあるのではないかと思います。以前少し触れましたが、レギュラスを殺したのがスネイプ先生ではないかと疑っています。ここまでシリウスが敵意を表すのそれほどのことがあったのなら納得がいくのですが。

「見るがいい」  - 2006.01.05 Thu

ヴォルデモートの復活を信じようとはしないファッジ。「戻ってくるはずはない」と繰り返すファッジに、スネイプは左の袖を捲り上げ、ダンブルドアの前にズィッと進み出ます。「見るがいい」と腕を突き出し、見せたのは闇の印でした。

多くのスネイプファンが心を動かされた場面です。あるいはここで好きになった人もいることと思いますが、なんと私は5巻を読んだ後に4巻を読み返すまでは、この場面、忘れていました(汗)
こんなに素敵なスネイプ先生に何で気が付かなかったのか??きっと最初はセドリックのことで頭が飽和状態だったのではないかと思います。

今まであらゆる場面でスネイプ先生の言動を考えてきて、そのたび信じたり不安になったりしてきましたが、ここの場面は私がスネイプ先生を信じる大きな根拠となっています。
ヴォルデモート復活の事実をファッジが認め、必要な措置を講じれば、この状況を救えると、体中からオーラを発して説くダンブルドア。この場面のダンブルドアはかなり真剣です。
ここで闇の印を見せたスネイプもまた、ヴォルデモートが13年前のような力を取り戻すことを真剣に阻止したかったに違いないと思うのです。でなければ、こんなにリスクを伴う行動をするでしょうか。この行動は失うものも大きかっただろうと思います。
生徒の前、しかも憎らしく思っているハリーの前で、元死喰い人の証を見せたのですから。見せた以上、生徒の間に噂が広まる可能性があり、それこそ今まで築いてきたものを失う恐れだってあるはずです。それでも敢えて見せたのは、ダンブルドアを強く支持しているからに他ならないと私は思います。

こんなに勇気があるのになぜグリフィンドール寮ではなかったのでしょうね。それを上回る狡猾さがあるってことでしょうか(←信じているとは思えない発言)

結局、先生の勇気ある行動もファッジの心には届きませんでした。
でも、私の心には届きました。厳しい声でファッジに印を見せ、印の説明するスネイプ先生の姿、素敵です私は先生を信じています。

おそらくヴォルデモートが力を失って以来、人前でその印を見せることもなく、陽に当たることもなかったその腕は、白くてやや黄色がかって痩せて、顔色以上に不健康な様子だったのではないかと思います。そして、闇の印は既に黒い色は褪せ、もとの赤い刺青のような印に戻りつつあったのでしょう。そのコントラストを想像すると、ちょっと艶かしくてゾクゾクします。

スネイプ先生とウィンキー - 2005.12.28 Wed

ダンブルドアによって失神させられた偽ムーディ。ダンブルドアは偽ムーディのローブから携帯用酒瓶と鍵束を取り出し、スネイプに一番強力な真実薬と厨房からウィンキーという屋敷しもべ妖精を連れてくるよう指示を与えます。
踵を返して出て行ったスネイプは、やがてウィンキーを連れて戻ってきました。

闇の魔術に対する防衛術の教師である偽ムーディの部屋は、四階にあります。スネイプ先生、まず一番強力な真実薬を取りに行くために、地下にある自分の研究室に向かい、それから厨房に行ったのではないでしょうか。
厨房はホールの真下にありますから、少なくとも地下1階にあるはずです。同じ地下でも地下牢とはつながっていないのではないかと思います。というのは、以前ハーマイオニーに連れられハリー達が厨房に行った時、玄関ホールに続く階段を降りてから左に折れたところにあるドアから入って降りた石段は「スネイプの地下牢に続く陰気な地下通路とは違って」と表現されているからです。
スネイプ先生、一度玄関ホールまで上がってから厨房に向かってまた地下に降りて行ったのではないでしょうか。お疲れ様です。
そして、厨房に入るため、絵に描かれた梨をスネイプ先生もくすぐったことでしょう。想像すると、とても可愛くて微笑ましいです。スネイプ先生が細い指を伸ばして梨をこちょこちょするんですよ。スネイプ先生それなりに急いで息も切れていたのではないでしょうか。肩で息をして梨をくすぐる先生、もう可愛すぎます。身を捩る梨になりたいです。
そして厨房に入ったスネイプ先生、ウィンキーのことは知らないだろうし、ウィンキー自身も厨房奥の暖炉脇に座っていることでしょうから、出迎えた別のしもべ妖精に「ウィンキーを呼べ」とでも言ったのでしょうか。ちょっと横柄な感じで。きっとウィンキーは呼び出されて何が何だかわからない上に、怖そうな先生に連れて行かれて怯えていたのではないでしょうか。
ウィンキーを従えたスネイプ先生、体が小さくて足も短いウィンキーを思いやることなく、大股で階段を四階目指して上がっていったのではないかと思います。ウィンキーもさぞかしついていくのに苦労したことでしょう。ちょっと面白い図です。

ところで、この後、スネイプ先生はダンブルドアからマダムポンフリーを呼びに行くよう、さらにその後、校庭からファッジを探して連れてくるよう指示されています。
医務室がどこにあるのかわかりませんが、「ここ(四階)に降りてくるよう」と言っているので、さらに上の階にありそうです。別棟の上階へ行ってから、校庭に行ってファッジを探し、それから四階まで連れて来いとは。
いくら比較的若いといっても、スネイプ先生、これじゃパシリ…(泣)

敵鏡  - 2005.12.20 Tue

ヴォルデモートの魔の手を逃れ、ホグワーツに戻ったハリー。ムーディ(偽)に連れられ、ムーディの部屋に行きます。全て自分が仕組んだことだと告げた偽ムーディは、杖をハリーに向けました。その瞬間、部屋に入ってきて偽ムーディを攻撃したのはダンブルドアで、スネイプとマクゴナガルの両先生も一緒でした。3人の姿は敵鏡にはっきりと映されていました。

敵鏡のことを考え出すと混乱します。
みぞの鏡と違い、覗く人によって敵が変わるわけではなさそうです。ハリーが見た鏡にはダンブルドア達が映っていましたから。
では、敵鏡は誰の敵を映し出すというのでしょうか。
持ち主の敵なら本物のムーディの敵である死喰い人を映すでしょう。偽ムーディのクラウチJr.は現役の死喰い人ですから、映って当然ですが、そうではありませんでした。
何か鏡に向かって必要な儀式や呪文の類を唱えることで、それを行った人の敵を映すのかもしれないと考えています。

さて、ここでダンブルドア、スネイプ、マクゴナガルの3人が敵鏡に映ったということは、スネイプ先生も偽ムーディの敵であると考えて良いようです。
以前はこれだけで、スネイプ先生が死喰い人から足を洗ったと考えて満足していました。
でも、今は、偽ムーディにとって敵であっても、この3人が同列にあるとは言えないのではないかと考えています。
偽ムーディの敵=死喰い人の敵というわけではありませんから。
ダンブルドアとマクゴナガルは一つに括ってもいいかと思います。
問題はスネイプ先生。ムーディが何より憎むのは「自由の身になった死喰い人」だと本人も言っている通り、ムーディは自由の身になった死喰い人としてのスネイプを敵と捉えているのではないでしょうか。なので、もしここにルシウスがいたとしても敵鏡に映ったのではないかと思うのです。
ヴォルデモートの敵鏡だったら果たしてスネイプ先生が映ったかどうか疑問です。

ただ、敵鏡がスネイプ先生を信用する根拠としては十分ではないものの、私自身はスネイプ先生を信用していることに変わりはありませんが。

闇の印の変化 - 2005.12.16 Fri

大鍋の中から復活したヴォルデモートは、その直後にワームテールの左腕のローブの袖を肘までまくり、闇の印を調べます。その様子は生々しい赤い刺青のようだとハリーは見ています。そして、印が戻っていることを確認すると、ヴォルデモートはその印に指を押し当てました。
「ワームテールがまた新たに叫び声をあげた。ヴォルデモートがワームテールの腕の印から指を離すと、その印が真っ黒に変わっているのをハリーは見た。」(4巻33章p.441)

闇の印が濃くなってきたことをカルカロフがスネイプに話していたのはクリスマスの時。ここ数ヶ月でだんだん濃くなってきたと言っています。
ヴォルデモートが完全に復活する前のことです。ワームテールがヴォルデモートの下へ戻った直後くらいから徐々に濃くなっていたのでしょう。
ワームテールはヴォルデモートの指示に従い行動した結果、ヴォルデモートは人の形に戻ることが出来ました。夏休み中(8月半ばころ)にハリーが見た夢に登場した時には、既にほとんど人の形をとり、旅をした後のことだったと思われます。
闇の印はヴォルデモートが凋落してからの十余年の間、完全に消えていたわけではないと思います。だからこそ、何人かの人にはヴォルデモートは力こそ失ったものの死んではいないとわかっていたのでしょう。
クィレル先生に取り憑いた時も多少は濃くなったのではないでしょうか。
印が赤味を増していく様子はさぞかし不気味で、元死喰い人達は不安に思ったことでしょう。

さて、ヴォルデモートに触れられた印は真っ黒になりました。ワームテールが叫び声をあげたり、後にスネイプが「焼け焦げて」と表現したりしているように、その瞬間に焼けるような苦痛を感じているのだと思います。
5巻でハーマイオニーが闇の印からヒントを得たというDA召集の金貨も熱くなるし、このときハリーも闇の印は「焼けるように熱くなる」という言い方をしていますから。
ただの色の変化だけでは召集に気付かない死喰い人もいるに違いありません。印を持つ者すべてが気付くには、強い痛みなどの刺激を伴う必要があったと思われます。
スネイプ先生、第三の課題を観ている最中に突然左腕が焼けるように熱くなって、どう思ったのでしょう。カルカロフは恐れをなして逃げてしまいましたが。
いよいよ来たか、と覚悟を決める気持ちだったのではないかと想像しています。

校長室で  - 2005.12.12 Mon

禁じられた森で様子のおかしいクラウチ氏に会ったハリー。校長に伝えようと、ガーゴイル像前まで来ましたが、合言葉は変わってしまったようです。その時、ガーゴイル像の裏からスネイプが姿を現し、ハリーに声をかけました。校長に会うために合言葉を教えて欲しいと懇願しても取り合ってくれないスネイプにハリーはいらだちます。
「ハリーが必死になっているときに、ハリーのほしいものを拒むのは、スネイプにとってこのうえない楽しみなのだと、ハリーにはわかった。」(4巻28章p.309)

はたしてそうでしょうか。
スネイプはこの時校長室から出てきています。以前の記事にも書きましたが、この時点で闇の印が濃くなっていることを校長に報告したのだと思います。後にペンシーブでダンブルドアが見せた記憶の場面です。「あれが戻ってきています……(中略)……これまでよりずっと強く、はっきりと)(4巻30章p.374)
校長室で、スネイプは闇の印の報告をしただけとは思えません。ヴォルデモートの復活が迫っていることを校長に告げ、注意を促したに違いありません。当然、ハリーはヴォルデモートに狙われていますから、その点の注意を確認し合ったはずです。
もともと、校内を徘徊する癖のあるハリー。余計なことに首を突っ込ませないように確認しあったかもしれないのです。禁じられた森でクラウチに会ったなどと言うハリーをそのまま自由にしておく筈がありません。ここは取り合わないように見せかけて、後で校長に報告し、検討するつもりだったと思います。
そこへやってきた校長、ハリーの言い分を聞いてあっさりハリーと共に禁じられた森に向かってしまいました。
ガーゴイルの二倍も醜い顔をしていたのは、なにもハリーを苛める楽しみを奪われたからではないと思います。たった今、取り決めたことを破り、危険の渦中に連れ込んだ校長に対して憤っているのではないかと思うのです(最後の部分は妄想です)

『死喰い人』と非難されたことはない  - 2005.12.06 Tue

ホグズミードの洞窟に潜伏していたシリウスは、更に学生時代のスネイプについて語ります。
「スリザリン生の中で、後にほとんど全員が『死喰い人』になったグループがあり、スネイプはその一員だった」
「――だが、わたしの知るかぎり、スネイプは『死喰い人』だと非難されたことはない――それだからどうと言うのではないが。(中略)スネイプは、たしかに難を逃れるだけの狡猾さを備えている」(4巻27章p.265)

スネイプ先生の学生時代を知る人の数少ない証言です。多少主観は混じっているかもしれませんが。
ここで意外なのは、私にとって「孤高の人」のイメージのあるスネイプ先生が、学生時代はグループに属してしたということです。ジェームズ達のようにつるんでいたのでしょうか。その中ではどんな役割を果たしていたのでしょう。リーダーというより、ブレインという感じがします。

さて、シリウスは自分の知るかぎりでは、スネイプは『死喰い人』と非難されたことはないと言っています。これは、シリウスが知らなかっただけでなく、他の多くの人が知らなかったということなのだと思います。
シリウスはハリーの両親が殺された日の翌日に捕らえられたようなので(3巻10章p.269参照)その後のことは知らないかもしれません。しかし、アズカバンでは他の囚人の寝言などから裏切り者のことを知ることができていましたから、何も聞いていないということは、他の『死喰い人』にもスネイプが『死喰い人』とは認識できていなかったのだと思います。アズカバンに捕らえられるような小物には知られていなかったということでしょう(レストレンジ夫妻あたりが、何か寝言で語っていそうにも思いますが)。
後にペンシーブの中でもカルカロフが、仲間の名前を全部知ることはなかったと言っていますし、カルカロフが名前を挙げることができるのは主だった支持者とも言っているので、スネイプは極少数のトップクラスの『死喰い人』の一人だったのかもしれません。

それから、「難を逃れるだけの狡猾さ」という言葉が気になります。実際、難を逃れているわけですから。今のところ狡猾な感じはしませんが。学生時代、どのように狡猾だったのか具体例がないのが残念です。1巻からたびたび登場する「狡猾」という言葉。私はスネイプ先生に関連してこの言葉が出てくるたびに立ち止まってしまいます。先生、信じていいんですよね?という気持ちから。信じていますが。


七年生より多くの呪い  - 2005.12.02 Fri

ホグズミードの洞窟に潜伏していたシリウスから、ハリー達三人は学生時代のスネイプの様子を聞きます。
「――スネイプはいつも闇の魔術に魅せられていて、学校ではそれで有名だった。」
「スネイプは学校に入ったとき、もう七年生の大半の生徒より多くの『呪い』を習得していた。」(4巻27章p.264)

ここで気になるのは、闇の魔術に魅せられていたことを学校中が知っていること。また、入学時に七年生より多くの呪いを知っていた、ということをシリウスが知っていること。

多くの呪いを知っていたといっても、呪いの名前を知っているだけではそれほど有名にはならないでしょう。ここは、呪いのかけ方を知っていると解釈しました。また、ただ単に呪いのかけ方を知っていることを吹聴しても、まわりが皆信じるとは限らないと思います。スネイプ少年は、入学早々に人前で呪いを披露したのではないでしょうか。だとしたら、どんな場面だったのでしょう。
気に入らないと誰彼なく呪いをかけたのでしょうか。5巻のペンシーブ中で、学生時代のジェームズがリリーに言われていたように。
今のスネイプ先生の様子を見ると、誰でも彼でも攻撃するようには見えません。そもそもあまり杖を振り回しませんから。特定の人には攻撃していたかな、とは思いますが。5巻で、ジェームズとスネイプは最初に目を合わせた瞬間から憎み合っていたとの記述があるので、ジェームズに対して多くの呪いを披露したのかもしれません。

ホグワーツ校は11歳で入学ですから、それ以前に多くの呪いを学んだと思われます。幼いスネイプ少年はどんな気持ちで呪いを習得していったのでしょう。
5巻で垣間見た幸薄そうな少年時代からは、入学前から心に闇を持つ子供だったように思えて辛いです。また同時に、知的好奇心も旺盛だったのかもしれません。誰かに教えてもらったと言うより、本を見ながら独学で学んだのではないでしょうか。自分の世界にこもって。そこが唯一の居場所だったのだろうか、などと妄想しています。 

「こんなにはっきりしたのははじめてだ」 - 2005.11.28 Mon

魔法薬学の授業中、スネイプを尋ねてきたカルカロフ。興奮した様子で「話がある」と言い出します。「授業が終わってから話そう」というスネイプに「いま話したい。セブルス、君が逃げられないときに。君はわたしを避け続けている」と続けます。そして、アルマジロの胆汁を拭き取るふりをして隠れているハリーには気付かず、腕をスネイプに見せるのでした。(4巻27章p.244~245)

授業中に押しかけてくるとは、カルカロフの様子も相当切迫しているようです。
クリスマスの時に不安そうにスネイプに相談していたカルカロフ。今回は少なくとも3月にはなっているので(4巻27章p.232参照)その間2ヶ月あまりの間、ずっとスネイプに避けられていたのかもしれません。
クリスマスの時点で、この数ヶ月の間にはっきりしてきたという何か(闇の印と思われますが)。ここにきてさらにはっきりしたようで、「こんなにはっきりしたのははじめてだ。」と言っています。少しずつ鮮明になってきた闇の印が急に濃くなり、居ても立ってもいられず、授業中に飛び込んできたのでしょう。
カルカロフが言っているように、スネイプ先生も気付いていたと思います。
カルカロフは神経質に度々腕の印を確認していそうです。スネイプ先生も着替えるときなど(灰色の寝巻きに!)ちらっと見ていたのではないでしょうか。表情ひとつ変えずに。

スネイプ先生はこの授業で真実薬を持ち出してまで、ハリーが研究室に忍び込んだか確認しようとしています。堂々と嘘をつくハリーが憎いだけのようにも見えるし、教育者として盗みを咎めているようにも見えるし、研究室に何かを隠していて神経質になっているようにも見えます。確かに、鰓昆布を盗まれて、その直後の第二の課題で、ハリーが使用している動かぬ証拠を見たからには、白状させてやろうと意気込んでもおかしくありません。
でも、闇の印がはっきりしてきてヴォルデモートの復活が疑われるこの時期のことです。私は、夜中に出歩くハリーの身の安全にスネイプ先生が危機感を持っているのではないかと考えました。
階段でムーディと対峙した時の「ポッターがまた夜遅く徘徊しているなら、(中略)やめさせなければならんと思っただけだ。あの子の、あの子自身の――安全のためにだ」(4巻25章p.178)という言葉そのままに。
だから、闇の印がいつになくはっきり浮かびあがった直後の授業に、真実薬を持ち出したのではないでしょうか。研究室に侵入者があった直後(1月半ば頃?)ではなく。

真実薬  - 2005.11.28 Mon

スネイプの前で毒ツルヘビの皮も鰓昆布も「なんのことか僕にはわかりません」と嘘をつくハリー。そこでスネイプ先生が取り出したのは真実薬。この後何度か大事な役割を果たす真実薬の初登場場面です。非常に自然な登場の仕方で、ローリングさんやるな、と思いました。
堂々と嘘をつく生徒を警告するために、真実薬を取り出すことは、何の違和感もありません。ここでスネイプがハリーに説明することで読者にその働きを説明し、後にクラウチJr.に飲ませる時は「ハリーに飲ませるとスネイプが脅した」で済むわけです。クラウチJr.に飲ませる時に初登場では、その説明のために緊張した場面が間延びしてしまいそうですから。

さて、『スネイプなら手が「滑って」飲ませるくらいはやりかねない』(4巻27章p.243)とハリーは思います。
でも、そうでしょうか。私はやらないと思います。魔法省の指針で使用が厳しく制限されている真実薬を、規則を重視する先生が私用で使うとは思えません。
また、なんだかんだ言って、スネイプ先生は生徒に薬をやたらに飲ませたりする人でもないと思うのです。
今までだって、トレバーに縮み薬を実際飲ませたことはあっても、生徒に薬を飲ませたという描写はあったでしょうか。解毒剤の授業の時も実験台を選ぶと言っていたにもかかわらず、その描写はありませんでした。学期末の解毒剤のテストでも、ハリーはベゾアール石を入れ忘れたと言っていますが、実際毒薬を飲んだとは記されていません。
目的のためなら手段を選ばないスリザリン寮出身のスネイプ先生ですが、もし手段を選ばず生徒に真実薬を飲ませるつもりなら、かぼちゃジュースの真上で「手が滑る」とは言わないでしょう。警戒させてしまって目的を達成できなくなりますから。ここは、脅しているだけだと思います。
でも、脅してやろうと真実薬の入った小瓶をローブに忍ばせているなんて、やっぱりスネイプ先生はかわいいいです。たまたまハリー達を授業に集中できるよう別々に座らせましたが、そうでなかったらどうやって真実薬を見せたのでしょうか。もともと何とか因縁をつけてハリーを一人で座らせるつもりだったのかもしれません。

我輩に嘘は通じない  - 2005.11.20 Sun

低い声で語りかけるスネイプを無視して、根生姜を刻みはじめたハリー。スネイプは警告します。
「今度我輩の研究室に忍び込んだところを捕まえたら――」「僕、先生の研究室に近づいたことなどありません」「我輩に嘘は通じない」(4巻27章p.241)
このあとハリーは、抉るように目を覗かれます。
実際ハリーは忍び込んだことはなかったので、この時点では後ろめたいことは何もなかったでしょう。
この後、毒ツルヘビの皮と鰓昆布を持ち出されて後ろめたく思うハリー。「なんのことか僕にはわかりません」と嘘をつきはじめます。
更にスネイプは、研究室に侵入者があった夜にベッドを抜け出していたと指摘し、今度研究室に入ったらツケを払う羽目になると警告します。
対してハリーは「どうしてもそこに行きたいという気持ちになることがあれば、覚えておきます」(4巻27章p.242)と生意気な発言をします。

この場面、スネイプ先生の言っていることとハリーが思っていることは微妙にずれているのですが、結局後ろめたいところがあるハリーは嘘をつき通そうとします。そして実際、目を覗くスネイプ先生には嘘は通じないのです。
でも、「盗まれた品には身に覚えがあるけれども、研究室には入っていない」ということまでは、目を抉るように見てもわからないと思います。スネイプ先生から見れば、研究室に忍び込んだことを(嘘をつくという態度で)認めたことになるのでしょう。
スネイプ先生、目を見て堂々と嘘をつくハリーがさぞかし憎らしかったことでしょう。考えてみれば、ハリーは今までもいくつかの場面でスネイプ先生の前で堂々と嘘をついていました。2年生の時のハロウィーンパーティに出席しなかった理由を述べた時、ふくれ薬に花火を投げ入れた時、3年生の時に忍びの地図を使ってホグズミードに行った時など。
スネイプ先生の前で堂々と嘘をつく生徒は今まであまりいなかったかもしれません。(双子のウィーズリーあたりは怪しいですが、もう少し軽い嘘のイメージがあります)
そんなハリーの様子がふてぶてしく見えて余計憎らしく思うのではないでしょうか。
それだけに、ここの誤解は互いのために解いてあげたくなります。
こんな誤解の積み重ねが二人の関係を悪化させ続けているようで、とても切ないです。

なんとも思わん  - 2005.11.14 Mon

もつれた恋愛関係より魔法薬に集中できるよう、三人は席を離され、ハリーはスネイプ先生の机の前のテーブルで作業をすることになりました。
スネイプ先生、後からついてきて、ハリーの動作をじっと見ています。なんと羨ましい!!
そんなことしているから、タマオシコガネの一つひとつを顔だと思ってつぶされてしまうのですが。
ハリーも結構すごいことを想像しています。以前、ハーマイオニーの前歯事件の時も、大鍋でがつんと打つこと想像していましたし。
ところで、タマオシコガネは実在するのですね。フンコロガシのことでした!!結構大きな虫をつぶしていたのですね、粉々になるまで(汗)

でも、後からついてきたのは、この後、ハリーに話したいことがあったからなのでしょう。警告してやらなければいかん、などと思って。ハリーから見れば鬱陶しいことこの上ないでしょうが、傍から見ればこれから言ってやろうと構えているようでちょっとかわいいです。ほくそ笑んでいたりしたら尚更です。

ハリーが黙々と作業を続ける中、ネチネチと語り始めます。誰にも聞こえないような低い声で。
「マスコミに注目されて、おまえのデッカチ頭がさらに膨れ上がったようだな」
「魔法界全体が君に感服しているという妄想に取り憑かれているのだろう」
「しかし、我輩はおまえの写真が何度新聞に載ろうと、なんとも思わん」(4巻27章p.241)
ううむ。これはどうでしょう。(この場合、「なんとも思わん」のは、感服しないという意味だとは思いますが)むしろ、スネイプ先生が一番気にしているような気がします。注目されること、魔法界全体が感服すること。
以前の記事にも書きましたが、ハリーが有名人であることが気に入らないように見受けられることがあります。
その点がジェームズと似ているからなのか、そもそもジェームズのそういう点が気に入らなかったのか。いずれにしても「注目されてつけ上がっている」と思ってはいるようです。
新聞はきっちり読んでいそうなスネイプ先生、何度もハリーの写真と遭遇してその度にイライラしているのではないでしょうか。何とも思わんとは思えん。

「週間魔女」と授業中の私語  - 2005.11.10 Thu

第二の課題後の魔法薬学の授業中、「週間魔女」の記事を読んで話し込むハリー達三人の背後から、氷のような声が聞こえてきました。「君の個人生活のお話は、たしかに目眩くものではあるが、ミス・グレンジャー」「我輩の授業では、そういう話はご遠慮願いたいですな。グリフィンドール、十点減点」(4巻27章p.239)

2巻での突然の登場シーン同様、ドキリとする登場のさせ方にローリングさんナイス!と声援を送りたくなります。いきなり私語を諌める言葉を言うのではない、慇懃な声の掛け方が洒落ています。生徒の私語に対して、なんて気の利いたことを咄嗟に言えるんでしょう。しかも氷のような声で。
そして、「週間魔女」を朗読するスネイプ先生。十倍も酷い記事に聞こえるというその読み方、間を取ったり、「おう、おう、ポッター、今度は何の病気かね?」「感動的ではないか」などの相の手を入れながら読むことで一層の効果を上げていたのでしょう。先生が声に出していることを想像しながら改めて記事を読むと、なるほど、恥ずかしさ倍増です。
言葉では「感動的」などと言いながら、読み上げる声に感情はこもっていなかっただろうな、目は虚ろだったのかな、間の取り方は計算されたものだったろうな、などと想像しました。

この後、三人を別々に座らせ、スネイプ先生は授業を進めます。
当然です。常に危険の伴う魔法薬学の授業中、背後の先生の気配にも気付かないで私語に興じる三人を、離して座らせるのは。大事な注意のいくつかを聞き漏らしていたに違いありません。
しかも、先生が背中を向けた途端、ハーマイオニーが授業中に雑誌を読むとは!学年が上がるにつれて行動が大胆になってきたようです。
2年生の時から既にハリーもロンも授業をちゃんと聞いていませんでしたが。
1年生のころは、クラス中が一言も聞き漏らすまいと呟くような声に耳を傾けていたのに。
スネイプ先生もだいぶなめられたものですね(泣)

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

拍手コメントについて

拍手コメントをいただいた時は、その記事のコメント欄にお返事いたします。

プロフィール

二尋

Author:二尋
スネイプ先生への愛を語らずにはいられません。         

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

スクロール式になっています

前ブログからの訪問者数

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード