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<title>スネイプ先生に開心術！！</title>
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<description>スネイプ先生への愛を語っています。作品の解説ではありません。7巻ネタバレしています。</description>
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<title>母親の価値観</title>
<description> ホグワーツ入学前のセブルスはマグルの社会に暮らしながら、既にマグルに対する偏見や軽蔑を持っていました。それは子どもの心に自然に生じる類の価値観ではないと思います。魔法力のたくさんあるリリーに対しては強い憧れを示しながら、全く魔法の力の無いペチュニアに対しては明らかに違う口調で『マグル』呼ばわりをするセブルス。それはアイリーンの口調であり、価値観なのだろうと推察します。自分の体験から見ても、母親の価
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<![CDATA[ ホグワーツ入学前のセブルスはマグルの社会に暮らしながら、既にマグルに対する偏見や軽蔑を持っていました。<br />それは子どもの心に自然に生じる類の価値観ではないと思います。<br /><br />魔法力のたくさんあるリリーに対しては強い憧れを示しながら、全く魔法の力の無いペチュニアに対しては明らかに違う口調で『マグル』呼ばわりをするセブルス。<br />それはアイリーンの口調であり、価値観なのだろうと推察します。<br />自分の体験から見ても、母親の価値観というのは、子どもに（特に小さいうちには）強く影響を与えるものだと思うので。<br />だったら、アイリーンはなぜトビアスと一緒になったのでしょう。<br />元々は好きで結婚し、結婚したトビアスが妻に暴言を吐くようになってから、アイリーンはマグルを軽蔑するようになったのならわかります。<br />最初からの価値観では結婚には至らない気がします。<br />いずれにしても、息子にそのような価値観を植え付ける妻も、同じ価値観を内に持つセブルスも、トビアスが気に入るわけがないと思います。<br />そこで喧嘩になり、妻を怒鳴りつける。<br />セブルスはそんな暴力的な父親＝マグルだと思ってしまい、偏見を深めていったのかもしれません。悪循環です。<br /><br />セブルスが入学前からホグワーツやスリザリンへ憧れていたのも、母親譲りではないかと思います。<br />ホグワーツから手紙が来ることを「絶対だ」と確信している様子をハリーは印象深く見ています。<br />また、入学時のホグワーツ特急内で「だけど、僕たちは行くんだ！」「とうとうだ！僕たちはホグワーツに行くんだ！」（7巻33章p.424）<br />と言うセブルスのその興奮を抑えられない様子に、泣いていたリリーでさえ微笑んでいます。<br />そのように希望に満ちていたのは、ただ別な世界に逃げ出したかったからではなく、そこが素晴らしい世界であるとの認識があったからだと思います。それは、母親の生き生きとした説明があったからこそではないかと私は考えています。<br /><br />お母さんの価値観が染みついた子ども時代のセブルスを誰が責められるでしょう？魔法使いの家に育った子は、ドラコもジェームズもみんな親の価値観そのままではありませんか。シリウスが違うくらいで。<br />親から聞かされたことを信じた素直な子が、スリザリンを強く希望してそこに振り分けられたとしても（本人の選択が影響しますよね）、「だから狡猾だ」、とは言えないと思うのです。（ますます組分け帽子の意味がわからなくなります）<br />純血主義のスリザリンにおいて、マグルに対する差別意識など修正されるはずもなく、そのままマグルを「穢れた血」と呼ぶことを誰が責められるのでしょうか。<br />むしろ、マグル出身が圧倒的に少ない寮が生じるような、そのような組分けを許してきた学校側に問題があるような気がします。新しい価値観が生まれようがないと思うのですが。<br /><br />結局、手酷いしっぺ返しをくらい大事なものを失ってからスネイプ先生は変わっていきました。その変化の一因に、先生としての体験から来るものもあったのではないかと私は思っています。<br />様々な経験から人は学んでいくものです。<br />絶交するのは早すぎた気がします。<br /><br />私としては、スリザリン寮で流され気味だったことを責めるより、まだしっかり母親の価値観に染まっている時点で、リリーを傷つけまいとして、「何か違うの？マグル生まれって」（7巻33章p.417）と聞かれて躊躇し「何も違わない」と答えたり、ペチュニアのことを「あいつはただの―」（7巻33章p.424）と言いかけながら素早く自分を抑えたセブルスの優しさの方を高く評価したいです。<br /> ]]>
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<dc:subject>７巻</dc:subject>
<dc:date>2009-11-15T16:56:10+09:00</dc:date>
<dc:creator>二尋</dc:creator>
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<title>無意識の動作</title>
<description> 二つ目の記憶の中、学校外で魔法を使ってはいけないこと、ホグワーツから入学案内の手紙が来る話、マグル生まれには学校から誰かが説明にくること、などをセブルスはリリーに話して聞かせていました。その後、リリーがセブルスの家の様子を聞くと、セブルスは眉間に小さな皺を寄せながらも、「大丈夫だ（Fine)」と答えました。続けて両親について質問するリリーに、セブルスは答えながら、無意識のうちに木の葉をつかみ取ってちぎ
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<![CDATA[ 二つ目の記憶の中、学校外で魔法を使ってはいけないこと、ホグワーツから入学案内の手紙が来る話、マグル生まれには学校から誰かが説明にくること、などをセブルスはリリーに話して聞かせていました。<br />その後、リリーがセブルスの家の様子を聞くと、セブルスは眉間に小さな皺を寄せながらも、「大丈夫だ（Fine)」と答えました。<br />続けて両親について質問するリリーに、セブルスは答えながら、無意識のうちに木の葉をつかみ取ってちぎり始めました。<br /><br />この場面、最初は木の葉をちぎるセブルスの動作の可愛さばかりに目が奪われていましたが、このタイミングで木の葉をつかみ取った心理がどんなものだろう？と考えると、胸が痛みました。<br />何か、彼の中で葛藤のようなものがあったのかもしれないと思って。<br /><br />人との会話中に無意識で物をいじる動作に、どんな意味があるのか私は知りませんが、自分の経験では、ちょっと正面から相手を見られないような状況とか、上手く言えないことをなんとか伝えようと言葉を選んでいる時などに、そんな状態になるような気がしています。<br /><br />両親が喧嘩ばかりしているのに、「大丈夫」と言うセブルス。<br />いつも自分にそう言い聞かせて納得しようとしているからなのか、リリーに心配をかけまいとしているからなのかわかりませんが、実際はむしろ全然大丈夫ではないことを、眉間の小さな皺や木の葉をちぎる指先が証明しているようで、とても切ないです。<br />本当になんていじらしい少年だったのでしょう！<br /><br />この後、話題が吸魂鬼のことに移ってもこの動作は続きます。<br />学校外で魔法を使ったら、吸魂鬼に連れて行かれるのではないかと心配するリリーに、吸魂鬼に引渡したりしない！吸魂鬼は本当に悪いことをした人のためにいる、と説明しながら、リリーについて何か言いかけ赤くなったセブルスは、さらに葉っぱをむしりました。<br />ああ。ここは本当に可愛いです。<br />この時は、別な意味での葛藤があったのではないでしょうか。<br />しかし、言えなかったようですが<img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/i/241.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><br /><br />無意識で葉をむしるなんて、今まで見てきたスネイプ先生からはとても想像がつかない行動です。<br />でも、大人になってからも、状況によってはそんな場面が見られたかもしれません。私だって今も無意識に同じようなことをやっていますから。<br />大人スネイプ先生なら、いじるのは杖とか？ローブの一部とか？<br />想像するとドキドキします。<br />あ、もしかして、もう少し先の記憶、ハリーが入学して間もない頃と思われる場面で、「凡庸、父親と同じく傲慢、～」などとハリーの悪口を言うスネイプ先生、ダンブルドアの前を往ったり来たりしてましたけど、これって同じ感じじゃないでしょうか？<br /><br />それから、ヴォルデモートが、32章で杖をもてあそんでいました。<br />ちょうど、叫びの屋敷にスネイプ先生を呼び出して、スネイプ先生がやってきたばかりと思われる頃。<br />まだ二人の会話が始まる前、というかハリーが耳にする前、隙間から覗きこんでハリーが見たヴォルデモートは、杖をもてあそんでいました。<br />スネイプ先生に死を宣告する前、ヴォルデモート本人はもちろん、作者すら気付かないようなわずかな葛藤があったことを願います。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>７巻</dc:subject>
<dc:date>2009-10-21T21:12:03+09:00</dc:date>
<dc:creator>二尋</dc:creator>
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<title>家路</title>
<description> 日記の方で、夕方のチャイムについて書いていたら、なんだかもっと語りたくなってきました。ホグワーツ入学前のセブルスは、夕方、どんなタイミングで家に帰ったのだろうかと思うと、居ても立ってもいられない気持ちになってしまって。入学前にリリーと家の近所で過ごした記憶は、最初のものと二番目のものしかありません。そのどちらにも、怒ったリリーが目の前で踵を返すようにして去っていく姿がありました。でも、この場面以外
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<![CDATA[ <a href="http://futahiro.blog18.fc2.com/blog-entry-1890.html" target="_blank" title="日記の方">日記の方</a>で、夕方のチャイムについて書いていたら、なんだかもっと語りたくなってきました。<br />ホグワーツ入学前のセブルスは、夕方、どんなタイミングで家に帰ったのだろうかと思うと、居ても立ってもいられない気持ちになってしまって。<br /><br />入学前にリリーと家の近所で過ごした記憶は、最初のものと二番目のものしかありません。<br />そのどちらにも、怒ったリリーが目の前で踵を返すようにして去っていく姿がありました。<br />でも、この場面以外にも二人が一緒に過ごした形跡があります。<br />例えば、ペチュニアの部屋に二人だけで入ったとか、ホグワーツやディメンターについて既にリリーに教えてあったとか。<br />そのように誰にも邪魔されずに二人で過ごせた時間は確かにあったわけで、その時彼らはどんな風にそれぞれ家路についただろうか、と想像しました。<br /><br />イギリスに帰宅を促すチャイムはなくても、教会の鐘が定時になることはあったかもしれません。それとも、母親が呼びに来たのでしょうか。<br />確か、そんな場面が映画にはあった気がします。<br />そんな時リリーは、無邪気に帰宅の途についたのではないかと想像しています。温かくて美味しい食べ物が乗った、家族で囲む食卓目指して。<br />セブルスの方は、すぐに家に帰る気はなくて、けんか別れではなくてもやっぱりリリーを見送る形になったのではないかと思いました。<br />リリーも一度くらいは振り向いたかもしれませんが、すぐに心は家に向かってしまう気がします。一方、セブルスの方はリリーが見えなくなってもその方角を見ているイメージです。<br /><br />初めて言葉を交わしたあの公園で、夕方一人でリリーの後ろ姿を見送るセブルスの姿を想像すると、不憫でたまりません。<br />そして、暗くなるまで一人で遊んでいる姿はなおさら切ないです。<br />そんなセブルスを家路につかせるきっかけは何だったのでしょう。<br />一番星か、空腹か、肌寒さか。<br />あの気難しそうなお母さんが、心配して呼びに来てくれていたら一番良いのですが……。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>７巻</dc:subject>
<dc:date>2009-10-07T22:00:10+09:00</dc:date>
<dc:creator>二尋</dc:creator>
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<title>A little smile</title>
<description> 二つ目の記憶の中、セブルスが木の茂みの中でリリーと二人だけで話をしている時にこんな場面がありました。「セブルス？」リリーに名前を呼ばれたとき、スネイプの唇が、微かな笑いで歪んだ。（7巻33章p.418）‘Severus?’A little smile twisted Snape’s mouth when she said his name.　(UK版p.535)この部分を最初に読んだ時の驚きといったらありませんでした。今まで、何度もスネイプ先生が唇を歪めて笑う姿を見てきましたが、こ
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<![CDATA[ 二つ目の記憶の中、セブルスが木の茂みの中でリリーと二人だけで話をしている時にこんな場面がありました。<br /><br />「セブルス？」<br />リリーに名前を呼ばれたとき、スネイプの唇が、微かな笑いで歪んだ。（7巻33章p.418）<br />‘Severus?’<br />A little smile twisted Snape’s mouth when she said his name.　(UK版p.535)<br /><br /><br />この部分を最初に読んだ時の驚きといったらありませんでした。<br />今まで、何度もスネイプ先生が唇を歪めて笑う姿を見てきましたが、これほど幸せそうだと感じたことはなかったからです。<br />誰か（ジェームズやハリーなど）の優位に立った時に見せる嘲笑ではなく、内から溢れる喜びを隠しきれないような幸せな微笑みがとても嬉しかったです。<br />喜びの表現にしてはあまりにささやかなところが、不器用な彼らしくて切ないけれど、私には本当に輝いて見えました。<br /><br />最初の記憶とこの二つ目の記憶の間に、どれだけ二人だけの時間を過ごしただろうか、とは前回書きましたが、少なくともこの間にリリーの前で名乗った場面があったのだろうな、と想像しています。やっぱり赤くなって名乗ったのでしょうか。可愛すぎます。<br /><br />イギリスにおいて、ファーストネームで呼ぶことにどれほど親愛の情があるのか私にはわかりません。<br />特に子どもなら、誰しもそう呼ぶのでは？と思いながら、ペチュニアは呼びかけではないにしても、あくまで、「スネイプって子（Snape boy）」「あの子(that boy)」と表現していたことを思うと、やはりある程度親しい関係にあってこその呼び方ではないか、という気がします。（5巻2章でペチュニアは大人になってからも、セブルスのことを「あのとんでもない若造（that awful boy）」と呼んでいました）<br />少なくとも、セブルス自身は親愛の情を感じたからこそ、嬉しそうな顔をしたのではないかと思います。<br />5巻28章の5年生のリリーとジェームズが互いに「ポッター」と「エバンズ」とファミリーネームで呼び合っているのを見ても、、やっぱり「セブルス」は特別な感じがします。<br />また、後に、呼び方が「セブ」になっていますが、それも初めてそう呼ばれた日も、きっと口元を歪めたのではないかと想像しています。<br /><br />自分に対する親愛の情を感じて嬉しいと思うセブルスは、私がそれまで想像していたような人間不信の少年ではありませんでした。<br />人を愛することも愛されることも素直に喜べる人だとわかって、本当に嬉しかったです。<br />そして、セブルスにそんな幸せそうな顔をさせることができたリリーに、嫉妬しながらもとても感謝しています。<br /><br /><br />ところで、この後、セブルスは「何？（Yeah?）」と答えています。<br />「何？」だとちょっとわかりにくいのですが、Yesではなく、Yeahなところが、また親密な感じでとても好きです。そもそも、今まで見てきたスネイプ先生からは、このように口語を使う姿はとても想像できませんでした。<br />リリーの前では手足を伸ばしてすっかり寛いだ様子からも、本当に心を許していたのだと感じます。<br />輝く川が幹越しに見える木の小さな茂みは、二人の基地だったのでしょうか。こんなに居心地が良さそうな姿を、もっとたくさん見たかったです。<br />この幸せな時間がずっと続いて欲しかったです。<br /><br /><hr size="1" />余談ですが、Stephen Fry氏が朗読する7巻のオーディオブックの‘Yeah?’はとても素晴らしいです。<br />とっても嬉しそうに、優しい甘い声で言うんです。<br />それまでのスネイプ先生の姿からはとても想像できないとろけるような甘さに、私は悩殺されました（笑）<br />機会があったら、聴いてみてください。<br /> ]]>
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<dc:subject>７巻</dc:subject>
<dc:date>2009-10-03T22:46:23+09:00</dc:date>
<dc:creator>二尋</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>二人の時間</title>
<description> 二番目にハリーが見た記憶は、木の茂みの中に座ってリリーと穏やかに会話するセブルスの姿でした。この二人、まだホグワーツに行っていないどころか、入学の案内を受け取ってもいないければ、まだ11歳にもなっていないようです。二人が11歳になるのは共に1971年の1月ですから、その前の年10歳の夏（服装から）でしょうか。最初の場面のセブルスを、ハリーは9歳か10歳と見ているので、出会ってからまだ2,3週間～2,3ヵ月しか経ってい
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<![CDATA[ 二番目にハリーが見た記憶は、木の茂みの中に座ってリリーと穏やかに会話するセブルスの姿でした。<br /><br />この二人、まだホグワーツに行っていないどころか、入学の案内を受け取ってもいないければ、まだ11歳にもなっていないようです。<br />二人が11歳になるのは共に1971年の1月ですから、その前の年10歳の夏（服装から）でしょうか。<br /><br />最初の場面のセブルスを、ハリーは9歳か10歳と見ているので、出会ってからまだ2,3週間～2,3ヵ月しか経っていないか、さらに1年くらい経っているのかよくわかりません。<br />いずれにしても、この時二人はだいぶ親しくなっていると思われます。<br /><br />最初の出会いで「魔女」と言われて怒ったリリーも、この時はもう魔法の存在を受け入れています。<br />初回は全く相手にしないかのように、睨みつけて去って行ったリリーですが、既に「ホグワーツ」「吸魂鬼」の言葉を知っているし、ふくろうが手紙を運んでくることも知っているようです。<br />あの日家に帰ったリリーは、セブルスの言葉を反芻し、今までの自分を振り返って、思い当たる節が多々あることに気づいたのではないかと思います。<br />半信半疑のリリーは、再びセブルスと会った時、ストレートに疑問をぶつけ、結局彼を信じることになっていったのだと想像しています。<br /><br />また、リリーはセブルスの両親の不仲まで知っています。<br />これは、セブルスが話したということだと思います。<br />5巻で見た記憶の中の、怒鳴る父と縮こまる母の居る部屋の隅で泣いていた小さな少年の姿を思い出します。あれは、日常茶飯事だったのですね。<br />誰にでも話せる内容ではなかったと思います。その状況を語る人が出来たことで、心の重荷を少しでも軽くすることができたのでしょうか。<br />リリーに対して本当に心を開いていたことが感じられる場面です。<br /><br />二人がここまで距離を縮めるまで、二人の間にどれほどの会話がなされたのでしょう。ペチュニアがその場に居ると、話の腰も折られそうですから、きっと二人だけで話す時間は、何度かあったのだと思います。<br />魔法のことも魔法界のことも何も知らないリリーが、それを信じるに至った経緯を考えると、その間何度もセブルスが話して聞かせ、リリーが興味を持ってさらに聞き、納得することを重ねていった姿が浮かびます。<br />それはつまり、セブルスが過ごした幸せな時間の長さを示すことになると思います。<br /><br />「こんどは、どっちがスパイだ？」（7巻33章p.419)<br />‘Who's spying now?’（UK版p.536）<br />という会話の内容から言って、最初の出会いからそれほど時間が経っていない印象、長くても何ヶ月レベルの気がしますが、ここはできるだけ長い時間を一緒に過ごし、二人はゆっくり距離を縮め、絆を強めていったと考えたいです。<br />この後も、ペチュニアの部屋に二人で入り込んだというエピソードがあります。その行為自体は決して褒められるものではありませんが、入学前に誰にも邪魔されない二人だけの輝くような時間を、たくさん過ごしていて欲しいです。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>７巻</dc:subject>
<dc:date>2009-09-10T20:57:21+09:00</dc:date>
<dc:creator>二尋</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>口下手</title>
<description> リリーの前のセブルスは、言うこともやることも全て裏目に出ているようで、見ていてとてもはらはらします。自分の力の正体を知らないまま魔法で無邪気に遊ぶリリーを、灌木の陰から覗いているセブルス。その力を不思議がるペチュニアの「どうやってやるの？」という質問に、セブルスは「わかりきったことじゃないか」（7巻33章p.412）‘It’s obvious, isn’t it?’（UK版P.533）と、ついに堪え切れなくなって飛び出しました。飛びたし
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<![CDATA[ リリーの前のセブルスは、言うこともやることも全て裏目に出ているようで、見ていてとてもはらはらします。<br /><br />自分の力の正体を知らないまま魔法で無邪気に遊ぶリリーを、灌木の陰から覗いているセブルス。<br />その力を不思議がるペチュニアの「どうやってやるの？」という質問に、セブルスは「わかりきったことじゃないか」（7巻33章p.412）<br />‘It’s obvious, isn’t it?’（UK版P.533）<br />と、ついに堪え切れなくなって飛び出しました。<br />飛びたしたものの赤くなって落ち着きを失っているセブルスに、リリーが説明を促します。<br />セブルスは、「きみは……きみは魔女だ」（7巻33章p. 413） ‘You’re…you’re a witch,’(UK版p.533)<br />と答えました。<br /><br />私はこの部分、知らない男の子にいきなり魔女などと突拍子もないことを言われてリリーが腹を立てたのだと思いましたが、witchには、意地悪な女、いやな女という意味があるのだと、<a href="http://deathly-hallows.seesaa.net/article/78479839.html#more" target="_blank" title="みちえさんのブログ"><u>みちえさんのブログ</u></a>で知りました。<br />初対面でいきなり、「おまえはいやな女だ」と言われたら（と思い込んだら）、誰だって怒りますね。<br />その後「違うんだ」（‘No!’）と言って追いかけているところを見ると、誤解されたことをセブルス自身も瞬時に理解したのだと思います。<br /><br />誤解を解こうと、リリーが文字通りの魔女であること、自分の母親も魔女であること、自分自身も魔法使いであることを話すセブルス。<br />しかし、どうやら子どものころから「まとも」だったらしいペチュニアの前で言ったのは逆効果だったようです。<br />真っ赤な顔をして追いかけてきて、魔女だとか魔法使いだとか説明する男の子に対するペチュニアの不信は募ったようでした。<br />「マグル」発言には侮蔑的な調子もあったのでしょう。言葉の意味を知らなくても怒ったペチュニアは、リリーを引き連れて帰ってしまいました。<br />リリーも去り際に睨みつけていくし、第一印象は散々だったようです。<br /><br />去っていく姉妹をじっと見るセブルスに、ハリーは失望を感じ取り、しばらく前からこのときのために準備をしていたことを理解します。（これはハリー視点ではありますが、スネイプ先生の死を見てからのハリーには、今までのような憎しみのフィルターがかかっていないようなので、ハリーが感じた通りだと解釈してよいのではないかと思っています）<br /><br />私にとって意外だったのは、このときのために、セブルスがしばらく前から準備していたのに上手くいかなかった、ということです。<br />大人のスネイプ先生は用意周到というイメージが私にはあって、準備していたものが失敗に終わるとはとても思えなかったのです。<br /><br />上手くいかなかったのは、子どもだったから、計画が不十分だったということでしょうか。<br />確かに姿を現したことを後悔していたセブルスを見ると、当初はリリーが一人の時を狙って（笑）、姿を現す計画だった可能性もあると思います。<br />でも計画自体に問題があるというよりは、会話のキャッチボールが上手くいっていないことに原因がある気がします。<br />次の記憶の場面では、ペチュニアを泣かせてリリーの怒りを買っています。本当に傷つけられたのはセブルスの方なのに、制御できなかった魔法を責められて、嘘をついて……、と全く歯車が噛みあいません。<br />さらに後の場面では、付き合っている友達のことでリリーと議論して、ジェームズの話題になった時も支離滅裂でした。<br /><br />自分の気持ちを相手に伝えることが苦手なのだと思います。<br />論理的な思考の持ち主なのに、こと自分の気持ちとなると、相手にわかるように伝えられないのだと思います。特に好きな人に対しては、これほどまでに見る者をやきもきさせるほどの口下手だったとは！<br />でも、伝わらないとすぐに諦めてしまうのではなく、追いかけてまで説明したり、色々な言葉で説明しようとしたり、とにかく伝えようと努力していたことが各場面からわかり、強く胸を打たれました。<br />自分の気持ちを抑え込む人、というイメージが私にはあったのですが、自分をわかって欲しくて努力する少年だったのですね。<br />この努力、どこかで報われて欲しかったです。<br /><br />この記憶で、ハリーが目にした苦い失望を噛みしめるセブルスの姿を、きっとリリーは知らないと思います。<br />後の場面での、ペチュニアを泣かせてリリーを怒らせみじめな混乱した顔で見送る姿も、『穢れた血』と発言したことをなんとか弁明しようともがく姿も。<br />そう思うと、他の場面でも、見えないところでスネイプ先生がどんな表情をしていたのか気になります。シリウスを逃がされて逆上して去っていった後とか、ダンブルドアの殺害の依頼を受けた後の顔とか。<br />その時だって気持ちを伝えようと努力していた、と今になって思います。<br />そしてやっぱりその努力は報われなくて。<br />伝わらなかった想い（あえて無視された想いも含めて）は、大人になってからも、たくさんあったのではないかと思います。<br />つくづく不憫です。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>７巻</dc:subject>
<dc:date>2009-08-31T22:57:29+09:00</dc:date>
<dc:creator>二尋</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>最初の出会い</title>
<description> スネイプ先生が遺した記憶の最初の場面は、遊び場でペチュアと遊ぶリリーの前に初めて姿を現した日の様子が示されていました。でも、その前から、セブルスは一方的にリリーを知っていたと思われるいくつかの記述があります。「きみは魔女なんだ。僕はしばらくきみのことを見ていた。」（7巻33章p.414）‘You are a witch. I’ve been watching you for a while.’ (UK版p.533)また、ハリー視点でもこう書かれています。～そして、スネ
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<![CDATA[ スネイプ先生が遺した記憶の最初の場面は、遊び場でペチュアと遊ぶリリーの前に初めて姿を現した日の様子が示されていました。<br />でも、その前から、セブルスは一方的にリリーを知っていたと思われるいくつかの記述があります。<br /><br />「きみは魔女なんだ。僕はしばらくきみのことを見ていた。」（7巻33章p.414）‘You are a witch. I’ve been watching you for a while.’ (UK版p.533)<br /><br />また、ハリー視点でもこう書かれています。<br /><br />～そして、スネイプがこのときのために、しばらく前から準備していたことを理解した。（7巻33章p.414）~,and understood that Snape had been planning this moment for a while, (UK版p.533)<br /><br />いつからかわかりませんが、ある日リリーを知り、それからしばらく気付かれないように見ていたのだと思います（汗）<br /><br />一方的な出会いの場所はやはり、この遊び場だったのでしょうか。<br />ここは、スピナーズ・エンドからは離れているようです。<br />この記憶の遊び場に立ったハリーが、煙突を遠くに見ているからです。<br /><br />遠くに見える家並の上に、巨大な煙突が一本そそり立っている（7巻33章p.411）A single, huge chimney dominated the distant skyline.（UK版p.532）<br /><br />distantは、距離的に（非常に）遠い（ジーニアス英語辞典）との意味があるので、結構遠くにあるのではないかと思いました。煙突が大きいから見えてはいるけれど。<br />一方、スピナーズエンドからは煙突は上に見えています。<br /><br />あのそびえ立つような製糸工場の煙突が、巨大な人差し指が警告しているかのように、通りの上に浮かんで見える。（6巻2章p.35）~,over which the towering mill chimney seemed to hover like a giant admonitory finger.(UK版p.27)<br /><br />スピナーズ・エンドから、幼いセブルスは一人でぶらぶら歩くうち、なんとなく遊び場にたどりつき、なんとなく一人で遊んでいて、偶然リリーの魔力を目にしたのでしょうか。<br />7巻を読むまでは、家の中に籠りっきりで本ばかり読んでいる少年を想像していたので、少し意外でした。<br />もっとも、これが外界への興味に因るものなら、ですが。家に居るのが嫌で、彷徨い出たのだとすると、それほど意外でもありません。<br /><br />リリーもペチュニアもセブルスを初めて見たような様子でした。<br />最初は、セブルスが人気（ひとけ）のない遊び場で、一人で遊んでいたところに姉妹がやってきたので、慌ててこの記憶の場面のような灌木の茂みにでも隠れたのかな～などと想像しています。<br />どうも、誰とでも積極的に交流する子ではなかったような気がします。<br />隠れて見ていて、リリーの力に気付いたのではないかと思います。<br />見るともなしに見て気付いたというよりは、交流下手でありながらも他人への興味はあって観察していた、というのが今の私が考える幼いセブルス像です。好奇心は幼いころから強かったと思っています。<br /><br />どれほど興奮したことでしょう。自分だけでなく、魔法の力を持った同じ年頃の子が居ることを知って。しかも、その魔力の強さも相当なものだと知って。このとき、初めて誰かと交流したいと思ったのではないかという気がします。<br /><br />それがいつだったのか、見当もつきませんが、5巻でちらりとのぞいたスネイプ先生の記憶の中で泣いていた少年の頃 、父親と思われる鉤鼻の男が、縮こまった母親らしき女性を怒鳴りつけている部屋の隅で泣いていた頃よりは、後であって欲しいと思っています。<br />リリーの存在を知って以降、いがみ合う両親に心を痛めてはいても、心の支えとなるような希望の灯がともった、と思いたいので。<br /> ]]>
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<dc:subject>７巻</dc:subject>
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<dc:creator>二尋</dc:creator>
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<title>家庭</title>
<description> スネイプ先生の記憶に入ったハリーが見た、セブルス少年の外見は、かなり具体的に描かれていました。痩せた男の子が、（中略）じっと二人を見ていた。男の子の黒い髪は伸び放題で、服装はわざとそうしたかと思えるほど、ひどくちぐはぐだった。短すぎるジーンズに大人の男物らしいだぶだぶでみすぼらしい上着、おかしなスモックのようなシャツを着ている。（中略）せいぜい九歳か十歳のスネイプだ。顔色が悪く、小さくて筋張ってい
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<![CDATA[ スネイプ先生の記憶に入ったハリーが見た、セブルス少年の外見は、かなり具体的に描かれていました。<br /><br />痩せた男の子が、（中略）じっと二人を見ていた。男の子の黒い髪は伸び放題で、服装はわざとそうしたかと思えるほど、ひどくちぐはぐだった。短すぎるジーンズに大人の男物らしいだぶだぶでみすぼらしい上着、おかしなスモックのようなシャツを着ている。（中略）せいぜい九歳か十歳のスネイプだ。顔色が悪く、小さくて筋張っている。（7巻33章p.411）<br />また、細い顔（thin face）という描写もありました。<br /><br />気になるのは、痩せて(skinny)、顔色が悪く(sallow)、小さく(small）、筋張っている(stringy)ことです。<br />skinnyは、ただ痩せているというのではなく、痩せこけた、骨と皮ばかりの、という意味のようです。<br />sallowは、大人になってからも散々スネイプ先生を形容するのに使われた「土気色」で、だいたいが病的な顔色の悪さを指すようです。<br />stringyは、痩せて筋張ったということらしいです。筋張るとは、筋肉が表面に張り出るということですが、筋骨隆々というよりは、脂肪がないために筋の走行や腱や血管が見えているという状態を言っているのではないかと推察します。<br />9歳か10歳の子どもが骨と皮ばかりで、病的に顔色が悪くて小さいというのは、とても心配なことだと思います。<br /><br />ちなみに、1巻最初のハリーも、skinny、small、thin faceなどと表されていました。同じ単語でも、日本語では「小柄でやせていた」「細面（ほそおもて）の顔」、などと表現されていましたが。<br />一度もお腹いっぱい食べたことがなかったと言っているハリーと似ている、あるいはそれ以上に貧弱な体形のセブルスは、同じような食生活だったのではないかと考えます。いえ、sallowがある分、性質<span style="font-size:x-small;">（たち）</span>が悪い気もします。<br />もっとも、その後もずっとその顔色だったので、そういう体質だったとも考えられるし、本当に何か病気を抱えていたのかもしれません。<br /><br />十分な食事を与えられていなかったかのようなセブルス少年はまた、他の点でも十分構ってもらえていなかった印象があります。<br />髪の汚れが目立った（dirty-haired)という表現です。9歳か10歳だからそれほど脂ぎってはいなかったのかもしれませんが、dirtyという表現に不潔で汚れた様子がうかがえます。ああ。<br /><br />服装のちぐはぐさについては、私は母親のアイリーンが魔女であるために生じる間違いだと考えています。ちょうど、6巻でゴーントの家を訪れたオグデンが「不慣れな魔法使いがマグルらしく見せるために選びがちなちぐはぐな服装」（6巻10章p.301）をしていたのと同じように。<br />貧しいためにあり合わせの服を着せたという事情もあるかもしれませんが、ダドリーのお下がりばかり着ていたハリーですら「ちぐはぐ」と感じるくらいですから、『不慣れな魔法使い』の要素はあったと思います。<br /><br />とりあえずマグルと結婚しているために、男性はズボンを穿くことは知っていてジーンズを穿かせたのだと思います。そうでなければ4巻のクィディッチワールドカップを観戦する前キャンプ場で見たアーチーのように、ネグリジェなどをローブ的なものとして着せられたかもしれません。<br />そして、おかしなスモックこそ、アイリーンがローブ的だと妥協できるぎりぎりの選択だったのではないかという気がします。さらに、大人の男物の上着はマント的なものとして着せたのではないかと思うのです。<br />父親のトビアスはマグルですから当然この奇妙な格好に気づきそうですが、きっと息子への無関心から、それを指摘しなかったのだと思います。<br /><br />アイリーンも特にマグルに馴染もうとしてはいなかった気がします。<br />だからこそ、スピナーズ・エンドから少し離れて暮らすペチュニアもスネイプという名前を知っていたのだと思います。ちょっと常識から外れた行動をする一家の名前として。<br />アイリーンもまた、マグル社会の中で孤立していたのだと思います。<br /><br />ちぐはぐなのが魔法使い的誤りだったとしても、場面が変わっても同じ服装だったのは、構ってもらえていない証拠だと思います。次の場面では上着こそ脱いでいましたが、同じ奇妙なスモックを着ていました。<br />ホグワーツ特急に乗る前の服装の描写はありませんが、乗ってからの<br />すでに学校のローブに着替えている。たぶんあの不格好なマグルの服をいち早く脱ぎたかったのだろう（7巻33章p.423）<br />という描写から、プラットホームまではいつものスモックと短いジーンズを穿いていたのだと思います。<br />髪は伸び放題で汚れていたり、不揃いに切られていたり、大人物の服を着ていたり、いつも同じ服で季節に合っていなかったり。この描写を読むと、私はハックルベリー・フィン（母を亡くし父も行方不明のたホームレスの子）を思い出します。両親が一緒に住んでいるというのに……。<br />虐待と言っても過言ではないと思います。<br /><br />両親は喧嘩ばかりしていたようです。それは、5巻で垣間見た過去の様子からも薄々感じられることでした。<br />父親が母親を怒鳴りつける部屋の片隅で泣いていたり、両親の様子をリリーに聞かれて眉間に小さな皺を寄せたりしたセブルスは、幼いころからその状態に心を痛めていたのだと思います。<br />家庭が、心から寛げる場所でなかった様子なのが本当に気の毒です。<br /><br />十分構ってもらえず、両親の不仲に心を痛めていた幼いセブルスが、ホグワーツ（魔法界）に強い憧れを抱いていたのは、別な世界に救いを求めているようにしか見えないのが、不憫で不憫で仕方ありません。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>７巻</dc:subject>
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<dc:creator>二尋</dc:creator>
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<title>合言葉</title>
<description> 叫びの屋敷を出たハリーは、城に戻り、校長室を目指します。途中、大広間に横たえられたフレッドやルーピン、トンクスの亡骸を目撃し、自分のために死んだと激しく動揺、心を引き抜いてしまいたいと思いながらハリーは走り続けました。スネイプ先生の最後の想いが入ったクリスタルのフラスコを握りしめて。校長室を護衛するガーゴイル像に合言葉を聞かれて、ハリーが反射的に叫んだ「ダンブルドア」は、本当に正しい合言葉でした。
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<![CDATA[ 叫びの屋敷を出たハリーは、城に戻り、校長室を目指します。<br />途中、大広間に横たえられたフレッドやルーピン、トンクスの亡骸を目撃し、自分のために死んだと激しく動揺、心を引き抜いてしまいたいと思いながらハリーは走り続けました。スネイプ先生の最後の想いが入ったクリスタルのフラスコを握りしめて。<br />校長室を護衛するガーゴイル像に合言葉を聞かれて、ハリーが反射的に叫んだ「ダンブルドア」は、本当に正しい合言葉でした。<br /><br />ここは何度見ても胸の詰まる場面です。<br />合言葉に「ダンブルドア」という言葉を選んだ、スネイプ先生の胸中を思うと、息苦しくなってきます。<br />校長自身がこの場所を通る際に、合言葉を言う必要があったかどうか定かではありませんが、ダンブルドアが存命中、自分の好きなお菓子の名を合言葉に使っていたことを考えると、やはり校長本人も言っていたのではないかという気がします。喜んで口にしていた言葉だったのではないかと思います。<br /><br /><br />校長室の合言葉は、通常、生徒たちには知らされていないようです。<br />ハリーが2年生で初めて校長室に入った時はもちろん、その後4年生であてずっぽうで言ってみた時も知らなかったわけです。<br />6年生で個人授業を受ける際には、合言葉も知らされましたが、つまり、やたらに生徒に教えるわけにはいかない言葉だったのだと思います。<br />かつてマクゴナガル先生やアンブリッジが合言葉を言っている場面があったり、トレローニー先生が校長室に居た場面があったことを考えると、ダンブルドアの時代は教員は一応皆知らされていたのではないかという気がします。<br /><br />でも、スネイプ先生の場合、教員全員に教えていたかどうか疑問です。<br />教師ではあっても死喰い人のカロー兄妹には知らせていなかったような気がします。スネイプ先生自身、あの空間を汚されるように思ったかもしれませんし、歴代の校長たちも嫌がりそうです。<br />もしかしたら、誰にも教えず、すべての伝達事項は職員室でのみやり取りされていたかもしれません。カロー兄弟だけに知らせないのは不自然だし、実際、スネイプ先生の真意を知る人は誰もおらず、教職員の誰とも二人だけで話すような必要はなかったでしょうから。<br />全てを一人で抱え込んできたのですから、むしろ誰も校長室に入れるわけにはいかなかった気がします。<br />そもそも、ヴォルデモートの腹心を演じるスネイプ先生が、ダンブルドア側であることがバレるような言葉を教えるはずないと思います。<br /><br />でも、ダンブルドアを信頼し、ダンブルドアを心の拠り所とするハリーのような人なら、本当に中に入りたいと、この場に立った時、合言葉がわからず途方に暮れた時、一度は口にしてしまう言葉だということを、スネイプ先生はわかっていた気がします。<br />こんなに急に死ぬことになろうとは、スネイプ先生も計算外だったと私は考えているのですが、それでも、いつハリーや騎士団員が入ろうとしても、対応できるようになっていたのではないかという気がします。<br />誰にも教えずにいて、それでいて真にダンブルドアを求める者は入れるような仕組みだったと思います。<br /><br />また、ホグワーツを去る日が近いと悟ってから「ダンブルドア」を合言葉にしたのではなく、校長に就任した時から変わらない言葉だったのではないかと私は考えています。でなければ、ジニーやネビルやルーナが簡単に校長室に忍び込めるはずありません。<br />入り方のわからなかった3人が「ダンブルドアだったら」とか「ダンブルドアの時は」などと会話して、偶然開いたのだと思います。<br /><br />そして、ダンブルドアが自分の好物を合言葉に使っていたように、スネイプ先生自身もこの言葉を口にしたかったために、合言葉に決めたようにも思えます。真にダンブルドアを求める者として、心の拠り所として。<br />それに、ダンブルドアの死後も、何度だって声に出して呼びかけたかったのだと思います。肖像画にも面と向かっては言えない素直な気持ちで。そんな姿を想像しています。<br /><br />ハリーを始めダンブルドア側にいる人の行動を考慮した上で、ダンブルドアに忠実でダンブルドアを愛する自分の想いも込めた言葉だったと私は思っています。 ]]>
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<dc:subject>７巻</dc:subject>
<dc:date>2009-07-29T21:54:34+09:00</dc:date>
<dc:creator>二尋</dc:creator>
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<title>先へ</title>
<description> 初めて原書で7巻32章を読んだ後、33章を読み始めるまで数日かかりました。とにかくスネイプ先生の死が辛くて、もう物語の結末など、どうでもよくなってしまったのです。スネイプ先生が遺した物がなんであるかは、私にもわかっていました。でも、そこにあるのは過去の幻に過ぎず、スネイプ先生の生きた姿を見られないのなら、却って虚しくなるばかりだと思いました。それに、私が先を読み進めることは、そこにスネイプ先生の遺体を
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<![CDATA[ 初めて原書で7巻32章を読んだ後、33章を読み始めるまで数日かかりました。とにかくスネイプ先生の死が辛くて、もう物語の結末など、どうでもよくなってしまったのです。<br /><br />スネイプ先生が遺した物がなんであるかは、私にもわかっていました。<br />でも、そこにあるのは過去の幻に過ぎず、スネイプ先生の生きた姿を見られないのなら、却って虚しくなるばかりだと思いました。<br />それに、私が先を読み進めることは、そこにスネイプ先生の遺体を置き去りにしていくような感覚がありました。<br />私は、ハリーの冒険に付き合うことなく、いつまでも32章に留まって、ずっとスネイプ先生の傍に居たかったのです。<br />きっと、次の章でハリーたちは、スネイプ先生を置いていくでしょう。<br />ワームテールをマルフォイ家の地下に置いてきたように。<br />ついさっき、フレッドですら、置いてきた彼らですから。<br />ハリーは前に進むしかないのですから。<br />ハリー視点で見ている以上、次の章に進んだら、私もハリーと一緒にスネイプ先生の遺体を置いていかなければなりません。薄暗い叫びの屋敷の冷たい床の上に……。<br />そうすることは、身を切られるほど辛いと思いました。<br />それでも、スネイプ先生が何を考え、どんな志と苦しみを持っていたか知りたい気持ちがついに勝り、結局、続きを読み始めたわけですが。<br />そして、今ここで、32章から離れて、次の章に進むことも、とてもとても辛いのですが、私の中でスネイプ先生が安らかに眠るためには、先に進んでその方法を探すしかないので、進みます。<br /><br /><br />私の想像とは違い、ハリーはすぐには立ち去らず、スネイプ先生の傍らにひざまずいたまま、その顔をじっと見ていてくれました。<br />ヴォルデモートの声がタイムリミットを告げなければ、ハリーはもうしばらくそばに居てくれたかもしれません。それとも、結局同じタイミングでハーマイオニーが冷静に「城に戻りましょう」と声をかけ、彼らはその場を後にしたでしょうか。<br /><br />この時、ハーマイオニーは、スネイプ先生の亡骸（body）をちらりと見てからトンネルの入り口に向かっています。<br />今までずっと、単に「スネイプ」と表現されていたのに、この時突然、「Snape's body（スネイプの亡骸）」と、物のような表現をされたことに、大きなショックを受けました。<br />ダンブルドアの死んだ時にも使われたこのbody という言葉が、こんなに動揺を招くとは思いませんでした。<br />でもまだ英語の方がマイルドでした。『亡骸』は本当にキツイです。<br />形はそこにあるのに、そこにいないことを改めて思い知らされました。<br />それでも、ハーマイオニーがちらりと見てくれたことは小さな救いでした。<br />ハーマイオニーは冷静に次の行動を促したけれど、後ろ髪を引かれる思いは多少なりともあったのだと感じて。<br /><br />そして、ハリーも、もう一度見ています。<br />どう感じていいのかわからなかった。ただ、スネイプの殺され方と殺された理由とに、衝撃を受けていた……。（7巻33章p.407）<br />とあります。<br />確かに、その殺され方と殺された理由は衝撃的でしたが、ハリーは何かそれ以外にも言葉にできない思いがあったような気がします。<br /><br />最期のスネイプ先生は、多分、今までハリーが見たことのないような顔をしていたと思います。<br />32章のスネイプ先生の最期の場面では、不思議なことに、ハリーを見つけてからのスネイプ先生の表情について触れられていません。<br />顔色や瞳孔（目）や喉から漏れる音や、口や耳や目から出てきたものは描写されていても、喜怒哀楽はおろか、苦悶の表情だったかどうかさえ、描かれていません。お陰で、自由に想像できます。<br /><br />ハリーは、今までずっと向けられていた憎しみの表情とは違うものを見せつけられたのだと、私は思っています。<br />とにかく真実を伝えなければ、という必死の形相を呈していたかもしれませんが、それは、ハリーの見てきた憤怒の形相とか憎しみの顔とは違うものだったと思います。もっとも、『形相』と呼べるほど表情を変える力は残っていなかった気もしますが。<br />そして、最期の言葉は、命令文ではあっても、命令口調ではなかったと思います。口調も表情も哀願に近いものがあったと想像しています。<br />その不可解さに、ハリーは戸惑ったのではないかと思っています。<br />何か憐れみのような、今までとは違う軟化した感情を抱き、殺され方と殺された理由に衝撃を受けたのだと思い込もうとしている気がします。<br />そうであって欲しいという私の願望でもありますが。<br /><br />とにかく、ハーマイオニーとハリーが、先に進む前にスネイプ先生を見てくれたことで、私は多少なりとも慰められました。<br />そして、スネイプ先生に心を残しながらも、彼らと共に先へ進みました。<br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>７巻</dc:subject>
<dc:date>2009-07-05T16:50:55+09:00</dc:date>
<dc:creator>二尋</dc:creator>
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